男子ゴルフの祭典、マスターズ・トーナメントは第2ラウンドを終え、決勝ラウンドに進む選手たちが絞られました。オーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブを舞台に繰り広げられる熱戦の中、日本から唯一出場している松山英樹選手が目覚ましいプレーを見せ、順位を大きく上げています。
松山英樹、鮮やかなイーグルで反撃開始
第2R|松山英樹が2番のパー5でナイスツーオンからのイーグル🦅#マスターズ pic.twitter.com/gcOOsfoD5s
— マスターズ (@TheMasters_JP) April 11, 2025
初日を1オーバーの38位タイで終えた松山選手。巻き返しを期す2日目は、序盤から積極的なプレーが光りました。前半2番パー5、フェアウェイからの第2打はピンそば約1.5メートルにピタリと寄るスーパーショット。これを冷静に沈め、幸先の良いイーグルを奪取しました。「2番のイーグルで気持ち的にも楽になった」と本人が語るように、この一打が流れを引き寄せるきっかけとなりました。
第2ラウンド詳細:粘り強いプレーでスコアを伸ばす
その後、4番でボギーを叩くも、6番パー3では約3メートルのバーディーパットを確実に決め、スコアを取り戻します。後半に入ってもショットの精度は高く、難易度の高い13番パー5では、初日のダブルボギーを取り返すバーディー。続く14番パー4でもピンそば約1メートルにつけるショットで連続バーディーとしました。
松山英樹|第2ラウンド
14番のバーディパット#マスターズ pic.twitter.com/2E884wlD5L— マスターズ (@TheMasters_JP) April 12, 2025
この日は1イーグル、4バーディー、2ボギーの「68」。スコアを4つ伸ばし、通算3アンダーでホールアウト。順位を12位タイまでジャンプアップさせ、首位とは5打差で週末の決勝ラウンドへ駒を進めました。
上位争いの行方:ローズ首位堅持、デシャンボー猛追
首位争いも白熱しています。初日トップのジャスティン・ローズ選手(イングランド)は、出入りの激しいゴルフながらもスコアを1つ伸ばし、通算8アンダーで単独首位をキープ。追いかけるのは、この日「68」をマークしたブライソン・デシャンボー選手(アメリカ合衆国)で、1打差の通算7アンダーで2位につけています。
また、ロリー・マキロイ選手(北アイルランド)も「66」の猛チャージで通算6アンダーの3位タイに浮上するなど、実力者たちが上位に名を連ね、混戦模様を呈しています。
マスターズ・トーナメント 2025 第2ラウンド終了時点 上位リーダーボード
順位 | 選手名 | 国籍 | 通算スコア | R1 | R2 |
1 | ジャスティン・ローズ | イングランド | -8 | 65 | 71 |
2 | ブライソン・デシャンボー | アメリカ合衆国 | -7 | 69 | 68 |
T3 | ロリー・マキロイ | 北アイルランド | -6 | 72 | 66 |
T3 | コーリー・コナーズ | カナダ | -6 | 68 | 70 |
T5 | スコッティ・シェフラー | アメリカ合衆国 | -5 | 68 | 71 |
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T12 | 松山英樹 | 日本 | -3 | 73 | 68 |
T12 | ルドビグ・オーベリ | スウェーデン | -3 | 68 | 73 |
※2025年4月11日 第2ラウンド終了時点
松山英樹、決勝ラウンドへの意気込み
決勝ラウンドに向けて松山選手は、「少し風が強いコンディションだったが、うまくプレーできた。雨の影響でグリーン上が少しソフトになって攻めやすかったこともあった」と2日目を振り返り、「しっかりいいショットを打ってチャンスを作り続けて、あとはパッティング次第という状況にできたらと思う。気持ちをフラットにして、トップとの差を少しでも縮められるように頑張りたい」と冷静に語りました。
12位Tで決勝ラウンドに進んだ松山英樹。首位と5打差を追いかける。#マスターズ pic.twitter.com/TmMHJ5hrVS
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2021年の覇者が、再びオーガスタで輝きを放つことができるか。首位と5打差からの逆転優勝へ向け、松山選手の週末のプレーに注目が集まります。