
ゴルフの祭典、マスターズ・トーナメントが今年もオーガスタ・ナショナルGCで開幕しました。2025年大会の初日は、ベテランのジャスティン・ローズが見事なプレーを披露し、後続に3打差をつける単独首位発進を決めました。
ジャスティン・ローズ、圧巻の「65」で単独首位発進
イングランド出身のジャスティン・ローズは、初日を7アンダー「65」という素晴らしいスコアでホールアウト。最終18番で唯一のボギーを叩いたものの、それまでは完璧に近い内容でリーダーボードの頂点に立ちました。44歳のローズにとって、マスターズ初日を首位(または首位タイ)で終えるのはこれでキャリア5度目となり、これはジャック・ニクラスと並ぶ最多記録タイとなります。過去に2度の2位フィニッシュ経験を持つローズが、悲願のグリーンジャケット獲得に向けて最高のスタートを切りました。
44歳のジャスティン・ローズ、自身の大会キャリアベストに並ぶ7️⃣アンダー「65」をマークし、2位に3打差をつけ初日単独首位発進❗️🚀
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— PGA TOUR Japan (@PGATOUR_Japan) April 11, 2025
ローズはラウンド後、「経験は素晴らしいものだが、実行しなければ意味がない。ここで何度も素晴らしいラウンドをしてきたし、逆の経験もある。物事が悪い方向へ向かう可能性があることを理解しているのは良いことだ」と、経験と冷静な実行力の重要性を語っています。
追う実力者たち:シェフラー、オーベリ、コナーズが2位タイ
ローズを3打差で追うのは、いずれも4アンダー「68」をマークした3選手です。
- スコッティ・シェフラー: ディフェンディングチャンピオンであり、今大会で過去4年で3度目の優勝を狙うシェフラー。初日はボギーなしの安定したプレーで、「グリーンが硬くなり始めている。今年は間違いなく硬いマスターズになるだろう」と警戒感を示しつつも、好位置につけました。
- ルドヴィグ・オーベリ: 昨年の準優勝者であるスウェーデンの新鋭オーベリも、好調なプレーで2位タイ発進。
- コーリー・コナーズ: カナダ出身のコナーズも粘り強いゴルフで上位争いに加わっています。
波乱の展開:マキロイ失速、ラーム苦戦
キャリアグランドスラム達成を目指すローリー・マキロイは、一時は4アンダーまでスコアを伸ばし上位につけていましたが、終盤の15番と17番で痛恨のダブルボギーを喫し、イーブンパー「72」の27位タイまで後退しました。2日目以降の巻き返しが期待されます。
ジョン・ラーム、2年ぶりマスターズVへ「とてもいい感じ」 優勝候補番付で4位にランクイン – スポーツ報知 https://t.co/CCEaMIkLdC
— スポーツ報知 ゴルフ取材班 (@hochi_golf) April 8, 2025
一方、2023年王者でLIVゴルフに移籍して優勝候補の一角ジョン・ラームは、初日から苦しい展開となり、3オーバー「75」と出遅れました。予選通過に向けて2日目はスコアを伸ばしたいところです。
注目選手の動向と初日の記録
LIVゴルフ勢では、タイレル・ハットンとブライソン・デシャンボーが3アンダー「69」をマークし、5位タイと好位置につけています。デシャンボーは日没後もドライビングレンジで熱心に練習する姿が見られました。
また、初日の興味深い記録として、1979年、2020年に続き、史上3度目となる80台以上のスコアを記録した選手がいなかったことが挙げられます(ただし、1名90を記録した選手は除く)。
マスターズ2025 初日 主なリーダーボード
順位 | 選手名 | スコア | Total |
1 | ジャスティン・ローズ | 65 | -7 |
T2 | コーリー・コナーズ | 68 | -4 |
T2 | スコッティ・シェフラー | 68 | -4 |
T2 | ルドヴィグ・オーベリ | 68 | -4 |
T5 | タイレル・ハットン | 69 | -3 |
T5 | ブライソン・デシャンボー | 69 | -3 |
T7 | アーロン・ライ | 70 | -2 |
T7 | ハリス・イングリッシュ | 70 | -2 |
T7 | ジェイソン・デイ | 70 | -2 |
T7 | アクシェイ・バティア | 70 | -2 |
(出典:The Athletic, Washington Post)
初日を終え、経験豊富なベテランがリードする展開となったマスターズ。2日目はどのようなドラマが待っているのか、注目が集まります。