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堀琴音、会心の「67」で単独首位!3年ぶりVへ KKT杯バンテリンL 2日目

熊本空港カントリークラブ を舞台に熱戦が続く、女子プロゴルフツアー「 KKT杯バンテリンレディスオープン 」。大会2日目は、春の陽気に恵まれ、4141人のゴルフファンが見守る中、リーダーボードが大きく動きました。この日、ひときわ輝きを放ったのは堀琴音選手。見事なプレーで単独首位に立ち、最終日への期待感を高めています。

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復活の兆し!堀琴音、圧巻「67」で単独トップへ

KKT杯バンテリンレディスオープン – Round2│JLPGAオフィシャルチャンネル

2アンダー12位からスタートした堀琴音選手が、この日の主役となりました。7つのバーディを量産し、ボギーは2つに抑える「67」をマーク。通算スコアを7アンダーまで伸ばし、後続に1打差をつけて単独首位に躍り出ました。

「ショットもパットも噛み合って本当に良かった」。そう語る堀選手の言葉通り、プレー内容は充実していました。3番で先行されたボギーも、続く4番で1.5メートルにつけてすぐさま取り返すバウンスバック。5番のボギーも、6番で再び1.5メートルのチャンスをものにしてスコアを戻します。圧巻は8番パー3での5メートル、続く9番での3メートルを沈めた連続バーディ。後半に入っても勢いは衰えず、16番パー3、18番パー5では、いずれもピンそば1メートルにピタリとつける精度の高いショットでバーディを奪いました。奪った7つのバーディのうち、最も長いパットが8番の5メートルだったという事実が、ショットの好調ぶりを物語っています。

この復調の裏には、原点回帰がありました。持ち球であるフェードボールの精度にばらつきが出ていたという堀選手。「ストレートっぽい感じにしたい」とスイングを微調整したことが、逆に距離感のズレを生んでいたのです。しかし今週は、「フェードを打つ」という意識を強く持つように修正。すると、「ヘッドの入りが良くなりショットが安定してきた」と言います。

この心境の変化には、先輩プロからのアドバイスが影響しています。17日に食事を共にした青木瀬令奈選手から、「欠点を挙げていくのも良いけど、自分の長所を忘れてはいけない」と声をかけられました。「私はフェードで優勝したので、フェードにしようと心掛けるようになったんです」と、自身の武器を見つめ直したことが、好結果に繋がったようです。

昨年は「資生堂 レディスオープン」、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」と2度、優勝争いの末に2位と悔しい思いをしました。「去年は自信がなくて優勝争いをできると思っていなかった。でも、あの2試合で優勝争いをして自信になったので、今度こそはという気持ちになる」。2022年の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」以来、3年ぶりとなるツアー3勝目へ、強い決意がみなぎっています。

トラブル乗り越えV圏内、小林夢果が見せた成長

初優勝への期待がかかる小林夢果選手も、粘り強いプレーで優勝争いに踏みとどまっています。1打差の4位タイからスタートし、5バーディ、3ボギーの「70」でラウンド。通算スコアを6アンダーとし、首位と1打差の2位タイで最終日を迎えます。

「自分が2日目でなかなか伸ばせないのを分かっていたので、こうして2つ伸ばせたのは大きい」。自身の課題としていたムービングサタデーでスコアを伸ばせたことに、確かな手応えを感じています。この日は、精神的なタフさが試される場面もありました。6番ホールでは、フェアウェイに着弾したティーショットが大きく跳ねて左の崖下へ。グリーン面が全く見えない状況からのセカンドショットでしたが、これをピン左1.5メートルに乗せるスーパーショットを披露(結果はパー)。「ライが平らで狙えたので運があった」と謙遜しますが、冷静な状況判断と技術が光りました。続く7番でもティーショットを林に打ち込みながらパーをセーブ。「きょうはどうなるかな…?という展開でしたけど、パーを拾えたことが自信になったし、あすへつながる」。トラブルを乗り越えた経験が、大きな自信となっています。

一方で、反省点も口にします。「きょうみたいなゴルフはしたくない(笑)。ティーショットが思うようなところにしっかり打てていれば、もっとセカンドが楽になる」。この日のフェアウェーキープ率は28.57%と低迷しており、最終日に向けての修正ポイントとなりそうです。

最終日は1打差を追う立場。「(優勝は)あまり意識していない。追う立場なのでちょっと楽かな」。プレッシャーのかかる場面でも、自然体で臨む姿勢を崩しません。

僅差に実力者ひしめく、最終日の優勝争いの行方

2025 KKT杯バンテリンレディスオープン二日目 ムービングサタデーは大混戦!│U-NEXT ゴルフ公式

首位の堀選手を1打差で追う通算6アンダーの2位タイには、小林選手のほか、初日首位タイからスタートした永峰咲希選手、ツアー初優勝を目指す佐久間朱莉選手が並んでいます。

永峰選手はこの日、3バーディ、2ボギーの「71」と着実にスコアを伸ばし、2020年の「日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯」以来となるツアー3勝目を視界に入れています。堀選手とはプロ同期(同学年)であり、「咲希ちゃんは同期でただ一人国内メジャーをとっているし、すごく楽しみ」と堀選手も意識する存在。互いに30歳を目前にしての優勝争いにも注目が集まります。

未勝利ながら安定感のあるゴルフを見せる佐久間選手も、虎視眈々と初優勝のチャンスをうかがいます。

さらに1打差、通算5アンダーの5位タイには、ツアー通算2勝の実力者・神谷そら選手と、今季がルーキーイヤーの徳永歩選手がつけています。トップから3打差以内に7人がひしめく大混戦となっており、最終日の展開は予測困難です。

<KKT杯バンテリンレディス 2日目 上位成績>

順位スコア選手名2日目スコア
1-7堀琴音67 (-5)
2T-6佐久間朱莉70 (-2)
2T-6小林夢果70 (-2)
2T-6永峰咲希71 (-1)
5T-5神谷そら69 (-3)
5T-5徳永歩70 (-2)
7T-4河本結68 (-4)
7T-4大里桃子69 (-3)
7T-4小祝さくら71 (-1)
7T-4大出瑞月71 (-1)
7T-4沖せいら72 (E)

横峯さくらエース達成も…明暗分かれた予選ラウンド

大会2日目には、大きな歓声が上がる場面もありました。ツアー通算23勝の横峯さくら選手が、前半13番パー3でホールインワンを達成。2014年の「マスターズGCレディース」最終ラウンド以来、実に11年ぶりとなるエースで、アマチュア時代を含めるとツアーでは自身5度目の快挙となりました。しかし、この日はスコアを伸ばせず、通算3オーバーの60位タイ。残念ながら予選通過ラインに1打及ばず、週末を前に会場を去ることになりました。

また、今季は開幕から5試合連続で欠場し、今大会が復帰戦となった川崎春花選手は、通算4オーバー68位タイ。出産を経てツアー復帰2試合目となった地元の有村智恵選手は、通算5オーバー77位タイ。3月の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を飾った工藤遥加選手も通算6オーバー82位タイとなり、それぞれ予選落ちとなっています。

明日の最終日、堀琴音選手が3年ぶりの栄冠を掴むのか。それとも僅差で追うライバルたちが逆転するのか。実力者たちの激しい優勝争いが繰り広げられることは間違いありません。熊本の地で最後に笑うのは誰か、最終ラウンドのプレーに注目です。

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