JLPGAツアー2025シーズン第6戦「 KKT杯バンテリンレディスオープン 」が、4月18日に熊本県の 熊本空港カントリークラブ で開幕しました。賞金総額1億円、優勝賞金1,800万円をかけた熱戦の初日は、沖せいら、永峰咲希、そして地元熊本出身の荒木優奈の3選手が5アンダー「67」をマークし、首位タイに並ぶ好スタートを切りました。
初日トップタイ!3選手が5アンダー発進
好天に恵まれた大会初日、リーダーボードのトップに名を連ねたのは沖せいら、永峰咲希、荒木優奈の3選手でした。それぞれ持ち味を発揮し、5アンダー「67」でホールアウト。2日目に向けて絶好の位置につけました。
1打差の4アンダー4位タイには、青木瀬令奈、小林夢果、リ ハナ、徳永歩、大出瑞月の5選手が続く混戦模様。実力者たちが僅差でひしめき合っており、2日目以降も目が離せない展開となりそうです。
【初日 主な上位成績】
順位 | スコア | 選手名 |
1T | -5 | 沖 せいら |
1T | -5 | 永峰 咲希 |
1T | -5 | 荒木 優奈 |
4T | -4 | 小林 夢果 |
4T | -4 | 青木 瀬令奈 |
4T | -4 | リ ハナ |
4T | -4 | 徳永 歩 |
4T | -4 | 大出 瑞月 |
9T | -3 | サイ ペイイン |
9T | -3 | 吉田 鈴 |
9T | -3 | 小祝 さくら |
12T | -2 | 藤田 かれん |
12T | -2 | 堀 琴音 |
12T | -2 | 高橋 彩華 |
12T | -2 | イ ミニョン |
12T | -2 | 佐久間 朱莉 |
12T | -2 | 神谷 そら |
首位選手たちの声
好スタートを切った上位選手のコメントを紹介します。
- 沖 せいら(1位タイ:-5)
「今シーズン、なかなか決まらなかったパッティングが今日は入ってくれました。この時期から調子が上がってくることが多いので、グリーンの速さとのタッチが合ってきた感じです。明日も守りに入らず、攻めのゴルフを続けたいです。」(地元・山口県防府市出身の沖プロ、初日の活躍に地元メディアも注目しています) - 荒木 優奈(1位タイ:-5)
「今日はグリーンの感覚とタッチが非常に良かったです。地元の皆さんの応援が力になりました。去年のリベンジを果たしたいという気持ちで、この大会を楽しみにしていました。調子が良い時に初優勝を飾りたいですし、このチャンスを活かしたい。優勝して応援してくださる方々に恩返しするのが一番です。」
- 永峰 咲希(1位タイ:-5)
「後半にピンチもありましたが、うまく凌いで流れを切らさずにプレーできました。攻守のメリハリをつけたマネジメントができています。今年はショットの調子が過去一番良いと感じていますし、それに加えて久しぶりにパッティングもかみ合ってくれました。20代最後の試合、優勝を目指して頑張ります。」
1打差に5人!混戦模様のリーダーボード
首位と1打差の4アンダー4位タイには、経験豊富な青木瀬令奈や、勢いのある若手の小林夢果、リ ハナ、徳永歩、大出瑞月の5選手がつけています。
- 小林 夢果(4位タイ:-4)
「今日は80点くらいです。アウトコースはティーショットが難しいホールが続きましたが、後半のボギー先行から12番のチップインで流れを取り戻せました。昨年と比べてショットもパットも安定感が増し、特にドライバーが良い感じです。明日も今日と同じようなゴルフでスコアを伸ばしていきたいです。」
高橋彩華、ツアータイ記録の「1ラウンド2イーグル」達成!
この日、大きな注目を集めたのが高橋彩華選手です。前半6番パー4で、残り120ヤードのセカンドショットをピッチングウェッジで直接カップインさせるショットインイーグルを達成。さらに後半13番パー3(実測134ヤード)では、8番アイアンで自身ツアー初となるホールインワンを達成しました。
「1ラウンド2イーグル」はツアータイ記録。パー4でのショットインとパー3でのホールインワンの組み合わせは、過去に3例しかない快挙です(1997年 中島真弓、1998年 黄玉珍、2016年 キム・ハヌル)。
高橋選手はホールインワンの瞬間について、「すごく良いショットだったんですが、入った瞬間は見えなくて…。ちょうど飛行機の爆音(会場は熊本空港隣接)でギャラリーの声も…」と苦笑い。それでも、グリーン上でカップインを確認し、喜びを爆発させました。
2イーグル、2ボギーの「70」、2アンダー12位タイと好位置につけた高橋選手。「バーディなしのアンダーパーは初めて」と語りつつも、「帰り道、気をつけないと」と笑顔でコースを後にしました。歴史的なショットを2発決め、2日目以降のプレーにも期待がかかります。
実力者たちが上位をうかがい、記録的なプレーも飛び出したKKT杯バンテリンレディスオープン初日。2日目以降、誰が抜け出してくるのか、優勝争いの行方に注目が集まります。