JLPGAツアー「 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 」は 埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部 で2日目の競技が行われました。雷雲接近の影響で持ち越された第1ラウンドの残りと第2ラウンドが実施され、目まぐるしく順位が変動する一日となりました。
この日、大きな注目を集めたのはルーキーの入谷響選手。持ち前の飛距離を活かしたプレーでスコアを伸ばし、通算9アンダーで単独首位に浮上。プロ転向後、ツアー初優勝へ向けて絶好の位置で最終日を迎えます。
圧巻の飛距離!ルーキー入谷響が首位奪取
2日目を4位タイからスタートした入谷響選手は、7バーディ、3ボギーの「68」とスコアを4つ伸ばし、通算9アンダーとして単独首位に躍り出ました。
今季のドライビングディスタンス部門で1位(平均257.82ヤード ※大会前時点)に立つ19歳は、そのパワーを存分に発揮。特に17番パー5では299ヤードを記録するなど、飛距離のアドバンテージを活かしてバーディを量産しました。3つのボギーはあったものの、「バーディをたくさん取れているのはすごくいいプレーができている」と手応えを感じています。
最終日は自身初となる最終組でのプレーとなりますが、「優勝を意識し過ぎず、目の前の一打に集中したい」と冷静に意気込みを語りました。同世代のライバルたちに先駆けて、ルーキー初優勝を飾ることができるか、注目が集まります。
安田祐香、1打差2位で逆転V狙う
初日首位の安田祐香選手は、スコアを1つ伸ばすにとどまり「71」でホールアウト。通算8アンダーの単独2位に後退しましたが、首位とはわずか1打差。2024年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」以来となるツアー2勝目へ向け、十分に逆転可能な位置につけています。最終日の巻き返しに期待がかかります。
3位タイに実力者と注目ルーキー中村心
通算7アンダーの3位タイには、蛭田みな美選手、ペ・ソンウ選手(韓国)、そして入谷選手と同じくルーキーの中村心選手の3人が並びました。
山口市出身の19歳、中村心選手も「67-70」と安定したプレーを続け、優勝争いに加わっています。こちらもルーキーイヤーでの初優勝を狙える位置。「(入谷選手より)先に優勝したい」とライバル心を燃やしており、最終日の直接対決にも注目です。
さらに通算6アンダーの6位タイには、この日のベストスコア「66」をマークした桑木志帆選手、河本結選手、金澤志奈選手、小林光希選手がつけており、上位は僅差の混戦模様となっています。
注目選手の動向と予選結果
その他の注目選手では、米ツアーからスポット参戦している岩井千怜選手が通算4アンダーの15位タイ。年間ポイントランキング1位の菅楓華選手は通算2アンダーの27位タイ。前週優勝の穴井詩選手は通算1アンダーの35位タイで最終日へ進みました。
予選カットラインはイーブンパーとなり、前年覇者の阿部未悠選手、岩井明愛選手らがギリギリで通過しています。一方、今季国内初戦となった竹田麗央選手は、スコアを伸ばせず通算3オーバーの74位タイで予選落ちとなりました。
2日目 上位選手スコア一覧
順位 | スコア | 選手名 | R1 | R2 | Total |
1 | -9 | 入谷響 | 67 | 68 | 135 |
2 | -8 | 安田祐香 | 65 | 71 | 136 |
T3 | -7 | 蛭田みな美 | 67 | 70 | 137 |
T3 | -7 | ペ・ソンウ | 66 | 71 | 137 |
T3 | -7 | 中村心 | 67 | 70 | 137 |
T6 | -6 | 金澤志奈 | 69 | 69 | 138 |
T6 | -6 | 小林光希 | 68 | 70 | 138 |
T6 | -6 | 河本結 | 69 | 69 | 138 |
T6 | -6 | 桑木志帆 | 72 | 66 | 138 |
T10 | -5 | 荒木優奈 | 69 | 70 | 139 |
T10 | -5 | 吉本ここね | 69 | 70 | 139 |
T10 | -5 | 稲垣那奈子 | 69 | 70 | 139 |
T10 | -5 | 高橋彩華 | 70 | 69 | 139 |
T10 | -5 | 佐久間朱莉 | 66 | 73 | 139 |
(リーダーボードの全結果は JLPGA公式サイト でご確認ください)
最終日は、ルーキー入谷響選手、中村心選手の初優勝への挑戦、安田祐香選手の逆転優勝、そして経験豊富な実力者たちの追い上げなど、見どころ満載の展開が予想されます。誰が栄冠を手にするのか、最後まで目が離せません。