現地時間7月18日に開幕した第152回全英オープンゴルフ。初日は、難コース・ロイヤル・トゥルーンの洗礼を受け、多くの強豪勢がスコアメイクに苦しむ展開となりました。そんな中、予選通過者ダニエル・ブラウン選手が予想外の首位発進。波乱の幕開けとなった大会2日目に向けて、見どころをまとめました。
伏兵ブラウンが6アンダー首位!
イングランド出身、世界ランク272位と無名のダニエル・ブラウン選手が、メジャー初出場とは思えない堂々たるゴルフで6アンダーの単独首位に立ちました。最終18番ホールでは、8フィートのバーディーパットを沈めるなど、圧巻のプレーを披露しました。
強豪勢は苦戦を強いられる
一方、優勝候補に挙げられていた選手たちは、厳しいコンディションに苦戦を強いられました。2019年大会覇者のシェーン・ローリー選手が1打差の2位につけるも、多くの選手がスコアを落とす展開に。
特に、大会前に注目を集めていたロリー・マキロイ選手は、7オーバーの78と大きく出遅れる波乱に見舞われました。松山英樹選手も、初日は2オーバーと、やや出遅れる形でのスタートとなりました。
シャウフェレ、全英オープン制覇へ!驚異のバンカーショットに隠された秘密
開幕前の練習ラウンドから、ザンダー・シャウフェレ選手のプレーに熱い視線が注がれています。中でも、優勝候補の一人である彼が披露した圧巻のバンカーショットは、ゴルフファンの間で大きな話題となっています。
全英名物「ポットバンカー」攻略の鍵
リンクスコースの象徴とも言える深く険しいポットバンカーは、全英オープンを攻略する上で避けて通れない難関です。しかし、シャウフェレ選手は、まるで何事もなかったかのように、この難敵をものともせず攻略してみせました。
開幕前日の練習日から、X.シャウフェレの圧巻バンカーショット。全英オープン名物のポットバンカー攻略は初優勝に向けてカギとなる重要なピースとなる
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— Theopenjp (@TheOpenJP) July 17, 2024
動画では、彼が深いバンカーに吸い込まれそうになりながらも、冷静に状況を判断し、驚異的なハンドスピードでボールを打ち出す様子が捉えられています。彼の卓越した技術と精神力の高さに、解説者も思わず「なんてショットだ!」と唸るほどでした。
シャウフェレ選手の強さの秘密
シャウフェレ選手は、かねてよりその精度の高いアイアンショットとショートゲームの巧みさで知られています。今回のバンカーショットからも、彼の並外れた才能を垣間見ることができました。
特に注目すべきは、そのアスレチシズムです。柔軟性と筋力を兼ね備えた肉体から繰り出される力強いスイングは、他の追随を許しません。深さや形状がそれぞれ異なるポットバンカーにも、持ち前のパワーとテクニックで対応できる柔軟性を持ち合わせていると言えるでしょう。
第2ラウンドの注目ポイント
波乱の幕開けとなった全英オープン。第2ラウンド以降の注目ポイントは以下の点が挙げられます。
- ブラウン選手の快進撃は続くのか?
- 強豪勢はロイヤル・トゥルーン攻略の糸口を見つけることができるのか?
- 松山英樹選手の巻き返しはあるのか?
- シャウフェレ選手は、難攻不落のリンクスコースを制し、悲願のメジャー初制覇を成し遂げることができるのか?
2日目以降も、目が離せない展開が続きそうです。