女子ゴルフの秋は、いつも夢の始まりを告げる季節です。2025年度のJLPGA最終プロテストが11月4日から7日まで、岡山のJFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(6464ヤード、パー72)で繰り広げられ、106人の挑戦者から上位18位タイまでの22人がプロの切符を掴みました。

通算15アンダーで伊藤愛華(18歳)とジ・ユアイ(20歳)がトップを飾ったこの4日間は、初日からの首位争い、天候の厳しさ、そして最終日の逆転劇が交錯する、息をのむ展開。予選の苦闘から合格の喜びまでを追いながら、彼女たちの生い立ちやハイライトを振り返ってみましょう。
ゴルフの醍醐味が詰まったイベントの余韻に、きっと心揺さぶられるはずです。
プロテストの全体像:3段階の過酷な旅路とその魅力
JLPGAプロテストは、単なるスコアの競い合いではなく、技術、精神力、ルール・マナーを磨く人間形成の場。
合格者は翌年のステップ・アップ・ツアー出場権を得て、プロの階段を上ります。満17歳以上の女子が対象で、合格率約3-4%の狭き門。申込は4月からで、以下のようなステップで進みます。
JLPGA公式サイト(https://www.lpga.or.jp/qualify/pt/2025/schedule)に基づくスケジュールを表にまとめました。
| ステージ | 日程 | 内容 | 通過者数・ハイライト |
|---|---|---|---|
| 第1次予選 | 7月2日~8月8日(A~E地区別) | 3日間・54ホールストロークプレー、カットあり | 約100人通過(B地区で乗富結首位、E地区で肥後莉音単独首位と渋野暉璃子3位の活躍) |
| 第2次予選 | 9月2日~5日(地区別) | 3日間・54ホール(A地区天候不良で短縮) | 33人通過(木村円首位タイ、藤本愛菜3位の安定プレー) |
| 最終プロテスト | 11月4日~7日 | 4日間・72ホールストロークプレー | 106人出場、22人合格(JFE瀬戸内海GCで国際色豊かなドラマ) |
この旅路は、地区ごとのローカルな戦いから全国規模の頂上決戦へ。E地区の渋野暉璃子(2008年8月生まれ、17歳)のように、姉の影響で注目を集める選手も生まれました。
第1次予選のハイライト:全国の才能が芽吹く瞬間
夏の第1次予選はA~E地区で数百人が激突。B地区の裾野カントリー倶楽部では乗富結(2006年2月生まれ、19歳)が首位通過、佐渡山理莉(2005年3月生まれ、20歳)と谷田侑里香(2003年4月生まれ、22歳)が安定して突破。
E地区では肥後莉音(2003年1月26日生まれ、22歳)が単独首位を走り、オーストラリア育ちの国際派として注目を集めました。ALBA Netの報道では、島田紗(2006年5月生まれ、19歳)や新藤励(2007年6月生まれ、18歳)の若手勢が光り、10代後半の勢いが感じられました。
このステージは基礎を固める場で、後の合格者の多くがここで自信を積み重ねています。
第2次予選のドラマ:短縮プレーの中の冷静さと絆
9月の第2次予選はA地区で木村円(1999年1月8日生まれ、26歳)が首位タイに立ちましたが、天候不良で54ホール短縮。33人が最終へ進出しました。谷田侑里香は24位、長野未祈(2004年7月生まれ、21歳)は65位でクリア。JGAナショナルチームの藤本愛菜(2007年2月23日生まれ、18歳)が3位をキープし、冷静な判断力が光りました。
ALBA Netの速報(https://www.alba.co.jp/tour/category/others/tournament/98306/leaderboard/)によると、木村のアイアン精度が突破の鍵。こうした試練が、選手たちの絆を深め、最終ステージへのメンタルを鍛えました。
最終プロテストの全貌:4日間の熱戦と22人の合格ストーリー
106人が出場した最終ステージ。第3日終了で通算8オーバーまでの85人が最終日へ。高岸鈴(2004年9月生まれ、21歳)ら20人が惜しくも敗退しました。初日首位の伊藤愛華(2007年9月26日生まれ、18歳)とジ・ユアイ(2004年12月7日生まれ、20歳)が通算15アンダーでトップタイ。
ゴルフダイジェストのニュース(https://news.golfdigest.co.jp/news/jlpga/article/185826/1/)では、伊藤のボギーフリーが「高校生の堂々たるプレー」と称賛されています。
合格者は18位タイまでの22人。以下に順位、スコア、名前、生年月日(2025年11月7日時点の年齢)、背景・ハイライトを表でまとめました(データは公式・報道に基づく)。
| 順位 | スコア | 名前 | 生年月日 (年齢) | 背景・ハイライト |
|---|---|---|---|---|
| 1T | -15 | 伊藤愛華 | 2007/09/26 (18歳) | 埼玉栄高3年、現役高校生。アマ初出場でボギーフリー続き、来季QT最終権獲得の安定感。 |
| 1T | -15 | ジ・ユアイ | 2004/12/07 (20歳) | 中国出身、日本下部ツアー経験者。最終日首位奪還の粘りで国際派の意地を見せた。 |
| 3 | -9 | 藤本愛菜 | 2007/02/23 (18歳) | JGAナショナルチーム、福岡県出身。第2次3位からアイアン精度で3位浮上、将来のエース候補。 |
| 4 | -7 | 倉林紅 | 2005/06/29 (20歳) | 宮城県出身、オーガスタ女子アマ30位。国際経験を活かした冷静なラウンドで4位確保。 |
| 5 | -6 | 田村萌来美 | 2007/10/25 (18歳) | 神奈川県出身、現役高校生。若手らしい積極アタックで5位、勢いの予感。 |
| 6 | -5 | 高田菜桜 | 2004/3/9 (21歳) | 出身不明。安定ショットで合格圏をキープ、堅実なプレーが光る。 |
| 7T | -4 | 千田萌花 | 2002/11/22 (22歳) | 長野県出身、パット精度抜群。ドライバー230ヤードの飛距離を活かした粘り強い戦い。 |
| 7T | -4 | 鳥居さくら | 2007/01/23 (18歳) | 兵庫県出身、2024日本女子アマ覇者。王者らしいコントロールで上位独占。 |
| 9T | -3 | 吉崎眞夏 | 2007/09/17 (18歳) | 沖縄県出身、8月日本ジュニア優勝。高3の現役一発合格、女王の意地。 |
| 9T | -3 | 前多愛 | 2002/10/06 (23歳) | 滋賀県出身、ベストスコア66。予選勢いを最終で発揮したベテラン肌。 |
| 9T | -3 | 横山翔亜 | 2003/10/30 (22歳) | IMGアカデミー留学経験者。ロングゲームの強みで国際派の存在感。 |
| 12T | -2 | 池羽陽向 | 2002/07/16 (23歳) | 栃木県出身、ゴルフ歴20年。最終日逆転のメンタルで12位タイ。 |
| 12T | -2 | 中澤瑠来 | 2003/05/29 (22歳) | 埼玉県出身、6月日本女子アマ優勝。アマ王者の実力で合格圏内キープ。 |
| 12T | -2 | ワン・リーニン | 1994/11/8 (30歳) | 台湾出身、第1次B地区首位。国際色を加えるフレッシュな突破。 |
| 15T | -1 | 杉山もも | 2002/06/10 (23歳) | オーストラリア生まれ、名門大卒。最終日65の逆転劇で15位タイ。 |
| 15T | -1 | 松原柊亜 | 2006/11/30 (18歳) | 栃木県出身、全国中学校優勝。亡父への想いを胸に涙の合格、感動のストーリー。 |
| 15T | -1 | 佐田山鈴樺 | 2000/06/05 (25歳) | 岡山県出身、ゴルフ歴24年。アイアン精度でスコアメイクのベテラン。 |
| 18T | 0 | 木村円 | 1999/01/08 (26歳) | 茨城県出身、第2次首位タイ。ドライバー260ヤードの飛距離で着実合格。 |
| 18T | 0 | 鳴川愛里 | 1998/11/01 (26歳) | 岡山県出身、母がJLPGAプロ。8度目の挑戦で突破の執念。 |
| 18T | 0 | 森村美優 | 2006/05/04 (19歳) | 香川県出身、メンタル強靭。安定プレーで18位タイの好位置。 |
| 18T | 0 | 横山珠々奈 | 2003/09/16 (22歳) | 栃木県出身、2023日本アマ7位。2024オーガスタ出場の実力派。 |
| 18T | 0 | 肥後莉音 | 2003/01/26 (22歳) | オーストラリア出身、E地区首位。ペパーダイン大卒の2度目挑戦で合格。 |
※一覧はトップ18Tまでの代表(18位タイに5名)。全スコアはALBA Netリーダーボード
全体の流れと年齢層の魅力: 第1次(約100人)、第2次(33人)、最終(22人合格)の3段階。平均年齢21歳の若手中心で、10代のフレッシュさと20代の経験が融合。
- 第1次予選の記憶に残るシーン: 乗富結(19歳)・佐渡山理莉(20歳)・谷田侑里香(22歳)・肥後莉音(22歳)の地区突破、多様なバックグラウンドが光る。
- 第2次予選の試練と成長: 木村円(26歳)の首位タイ、天候短縮下で藤本愛菜(18歳)の3位がメンタルを象徴。
- 最終のハイライトと感動: 伊藤愛華(18歳)・ジ・ユアイ(20歳)の-15トップ、松原柊亜(18歳)の涙の合格など22人(一覧参照)のストーリー。
- これからの活躍の予感: 新人22人がステップ・アップでデビュー。国際派やアマ王者(鳥居さくら・中澤瑠来)の台頭で、JLPGAの新時代が訪れる。
このプロテストは、ゴルフの厳しさと美しさを体現。合格者たちの生年月日から見える世代の多様性が、ツアーをより魅力的に彩るでしょう。来季の彼女たちを、ぜひ追いかけてみてください。




