
ゴルフの上達を目指す多くのゴルファーが、共通の「理想のスイングフォーム」を追い求める中で、壁に突き当たることがあります。しかし、一人ひとり骨格や柔軟性が異なるように、最適なスイングもまた、個々に存在するのかもしれません。そんな新しい視点を提供する一冊、『 GOLFカラダの教科 』が2025年5月29日に実業之日本社より発売されます。
本書は、米国理学療法士であり「PRIISM Golf」の創設者でもある高田洋平氏が、長年の医療現場での経験とトッププロへの指導実績に基づき、ゴルフの常識を根本から問い直す内容となっています。
従来のゴルフ理論に一石を投じる「PRIISM Golf」の考え方
これまでのゴルフ指導では、しばしば画一的な「型」にはめることが重視されてきました。しかし、高田氏は、個々の身体的特徴を無視した指導法に警鐘を鳴らします。
PRIISM Golfの核心は以下の点にあります。
- 個々の身体特性の重視: 骨格、柔軟性、筋力、関節の可動域など、人それぞれの身体のつくりや動き方を丁寧に理解する。
- アセスメント(身体評価)の重要性: 個々の身体の違いを見極めることから、スイング改善は始まる。
- 「身体から導く指導」: 理想のフォームを追うのではなく、自分の身体構造や特性に合った自然で効率的な動き方を探る。
身体に合わない理論や動きを続けることは、上達を妨げるだけでなく、怪我のリスクを高める可能性も指摘されています。
『GOLFカラダの教科』で学べること
本書では、難解な専門知識ではなく、ゴルファー自身が自分の身体を理解し、最適なスイングを見つけるための具体的なアプローチが紹介されています。
章 | 主な内容 |
第1章 人はそれぞれ異なる | 個体差の理解の重要性 |
第2章 動作はパターン化されている | 人間の基本的な動作原理 |
第3章 PRIISM Golf フィジカル・アセスメント | 自分の身体を知るための評価方法 |
第4章 四禁ゴルフ | スイングにおいて避けるべきこと |
第5章 目標設定と取り組み方 | 効果的な目標設定と練習方法 |
第6章 型にはまらない自分に合ったスイングとは | 個別性を活かしたスイング構築 |
第7章 怪我とトレーニングの問題 | 怪我の予防と適切なトレーニング |
プロゴルファーの実例や身体評価の実践シーンも豊富に紹介されており、アマチュアゴルファーだけでなく、指導者やトレーナーにとっても有益な情報が満載です。
著者・高田洋平氏とPRIISM Golf Lab Tokyo
著者の高田洋平氏は、コロンビア大学大学院で理学療法博士課程を修了後、ニューヨークで「Funcphysio Physical Therapy」を開院。PGAツアー選手やLPGAツアー選手など、トップアスリートのケアとパフォーマンス向上に貢献してきました。
2024年には、PRIISM Golfのコンセプトを具現化した「PRIISM Golf Lab Tokyo」を東京都品川区大崎にオープン。アマチュアからプロまで、多くのゴルファーが「身体から診るゴルフ」という新しいアプローチを体験しています。
プロも認める新しいゴルフ身体論
本書やPRIISM Golfのアプローチに対しては、実際に指導を受けるトッププロからも高い評価が寄せられています。
- 畑岡奈紗選手 (LPGAプレーヤー): 「高田先生のおかげで自分のカラダの特性に合ったスイングが明確になり、カラダにストレスなくゴルフに取り組むことができるようになりました!」
- 青木竜弥医師 (IPMA国際予防医療協会代表理事): 「型にはめるのではなく、一人ひとりのカラダから診る。それこそが怪我を防ぎ、パフォーマンスを上げる本質です」
- 宮崎太輝コーチ (PGA of Americaゴルフティーチング・プロフェッショナル): 「『それ、本当にカラダにできるの?』という高田先生の問いは、毎回ハッとさせられます。無理のない、でも芯を捉えるスイングへ――世界中探しても高田先生のような人はいない」
これらの声は、本書が提案するアプローチの有効性を示唆しています。
『GOLFカラダの教科』は、ゴルフ上達の新たな道を照らし、長くゴルフを楽しむための身体作りにも貢献する一冊となるかもしれません。
書籍情報
- 書名: GOLFカラダの教科
- 著者: 高田洋平 (PRIISM Golf代表/米国理学療法士)
- 仕様: A5判/272ページ
- 定価: 3,080円 (税込)
- 発売日: 2025年5月29日
- 発行元: 実業之日本社
まとめ
- 『 GOLFカラダの教科 』は、個々の身体特性を活かす新しいゴルフアプローチ「PRIISM Golf」を解説した書籍。
- 著者は米国理学療法士の高田洋平氏で、多くのプロゴルファーも指導。
- 従来の画一的なスイング理論ではなく、身体評価(アセスメント)に基づいた個別最適化を目指す。
- 怪我の予防や効率的なパフォーマンス向上に繋がる可能性。
- 2025年5月29日発売、価格は3,080円(税込)。