LIVゴルフへの登竜門:プロモーションズイベントに日本勢4選手が挑戦
2024年12月、サウジアラビアのリヤドゴルフクラブで開催される「LIVゴルフ プロモーションズイベント」。この大会は、2025年シーズンのLIVゴルフ出場権をかけた、まさに昇格戦です。
今年、この狭き門に挑む日本勢は、比嘉一貴選手、木下稜介選手、金子駆大選手、生源寺龍憲選手の4名。比嘉選手、金子選手、生源寺選手は第1ラウンドから、木下選手は今季の日本ツアー優勝者(~全英への道~ミズノオープン)の資格で第2ラウンドからの出場となります。
昨年の同予選会で今季の出場権を獲得した香妻陣一朗選手は、来季もアイアンヘッズGCの一員として参戦することが決定しています。香妻選手に続き、LIVゴルフで活躍する日本人選手の誕生に期待がかかります。
若き才能と復活をかけるベテラン:世界各国から集う注目選手たち
今年のプロモーションズイベントで最も注目される選手の一人が、2023年のNCAA個人チャンピオン、フレッド・ビオンディ選手です。フロリダ大学をNCAA団体優勝にも導いたビオンディ選手は、同年夏にプロ転向。今シーズンはコーン・フェリーツアーで22戦に出場し、トップ25入りを2回記録しています。その才能は疑う余地がなく、LIVゴルフでの活躍も期待されています。
また、ジョージア工科大学出身のシュナイダージャンズ兄弟(オリーとルーク)にも注目が集まります。兄のオリー選手は、PGAツアーで3シーズンの出場経験を持つ実力者。2019年にツアーカードを失ってからは、度重なる怪我に苦しみました。2022年には両股関節の手術を受け、1年以上のブランクを経てツアーに復帰しています。弟のルーク選手は26歳、PGAツアーとコーン・フェリーツアー合わせて9回の出場経験を持ちます。兄弟揃ってのLIVゴルフ参戦なるか、その動向が気になります。
さらに、2023年ラテンアメリカアマチュアチャンピオンのサンティアゴ・デ・ラ・フエンテ選手も注目すべき存在です。ヒューストン大学を卒業したばかりのデ・ラ・フエンテ選手は、このプロモーションズイベントに出場する多くの選手と同様に、PGAツアーQスクールのファーストセカンドステージを突破することができませんでした。しかし、アマチュア時代の輝かしい実績は、プロの世界でも通用する可能性を十分に感じさせます。
主な注目選手
選手名 | 主な経歴 | 備考 |
フレッド・ビオンディ | 2023年NCAA個人チャンピオン、フロリダ大学を団体優勝に導く | コーン・フェリーツアー22戦出場 |
オリー・シュナイダージャンズ | PGAツアー3シーズン出場、2022年に両股関節の手術 | 2023年コーン・フェリーツアー14戦出場 |
ルーク・シュナイダージャンズ | PGAツアー、コーン・フェリーツアー合わせて9回の出場経験 | 26歳、オリーの弟 |
サンティアゴ・デ・ラ・フエンテ | 2023年ラテンアメリカアマチュアチャンピオン、ヒューストン大学卒業 | PGAツアーQスクール挑戦 |
比嘉 一貴 | 日本ツアー参戦 | 第1ラウンドから出場 |
木下 稜介 | 日本ツアー参戦、2024年ミズノオープン優勝 | 第2ラウンドから出場 |
金子 駆大 | 日本ツアー参戦 | 第1ラウンドから出場 |
生源寺 龍憲 | 日本ツアー参戦 | 第1ラウンドから出場 |
ハドソン・スワッフォード | LIVゴルフメンバー | 第2ラウンドから出場 |
キーラン・ビンセント | LIVゴルフメンバー | 第2ラウンドから出場 |
スコット・ビンセント | LIVゴルフメンバー | 第2ラウンドから出場 |
ブランデン・グレイス | LIVゴルフメンバー | 第2ラウンドから出場 |
カッレ・サモーヤ | LIVゴルフメンバー | 第2ラウンドから出場 |
ルイス・マサベウ | 2023年全米アマチュア選手権ベスト4 | |
ローガン・マカリスター | コーン・フェリーツアー出場、2023年ポイントランキング92位 | |
マット・マクリーン | 英国・アイルランド代表、ウォーカーカップ出場 | ミッドアマチュア |
マーク・パワー | 英国・アイルランド代表、ウォーカーカップ出場 | ウェイクフォレスト大学出身 |
バークレー・ブラウン | 英国・アイルランド代表、ウォーカーカップ出場 | スタンフォード大学出身 |
クリス・ウッド | DPワールドツアー3勝、元ライダーカップ出場 | |
レナート・パラトーレ | DPワールドツアー2勝 | |
マーティン・トレイナー | 元PGAツアー優勝 | |
スペンサー・レビン | 米国ツアー参戦 | |
ジョン・キャトリン | LIVゴルフリザーブ選手 | 第2ラウンドから出場 |
この他にも、DPワールドツアーで優勝経験のある実力者や、各国の強豪選手が多数参戦します。第1ラウンドおよび第2ラウンドから参加する選手の一覧は、原文に記載されている通りです。
過酷なサバイバルを勝ち抜け:競技形式と大会スケジュール
大会は、72ホールのストロークプレーで行われます。第1ラウンド(18ホール)では64名がプレーし、上位20位タイまでの選手が第2ラウンドに進出します。
第2ラウンド(18ホール)には、有資格者(第1ラウンド免除)29名が加わり、第1ラウンド通過者と合わせて上位20名が最終ラウンドに進出します。
そして、36ホールで行われる最終ラウンドを制した選手、ただ1名だけがLIVゴルフへの出場権を手にできるのです。
注目すべきは、第2ラウンドと最終ラウンドでスコアがリセットされる点です。つまり、最終ラウンドに進出した選手全員に、優勝のチャンスがあります。このルールにより、大会は最後までスリリングな展開となることが予想されます。
大会スケジュール
日程 | ラウンド | ホール数 | 出場選手 | 進出者数(タイ含む) | スコアリセット |
12月9日 | 第1ラウンド | 18 | 第1ラウンド出場選手(比嘉、金子、生源寺ら64名) | 20位 | なし |
12月10日 | 第2ラウンド | 18 | 第1ラウンド通過者 + 第2ラウンドから出場する選手(木下ら29名) | 20名 | あり |
12月11日、12日 | 最終ラウンド(3,4) | 36 | 第2ラウンド通過者(20名) | 1名(優勝者) | あり |
LIVゴルフ参戦の夢を掴め:出場権をかけた最終決戦
LIVゴルフへの出場権をかけたこのプロモーションズイベントは、選手たちにとって厳しい戦いとなるでしょう。しかし、この大会を勝ち抜いた選手は、LIVゴルフという新たな舞台で、世界のトッププレーヤーたちと競い合うチャンスを得ることができます。
日本勢4選手の活躍はもちろん、新たなスターが誕生する瞬間を目撃できる、またとない機会です。
まとめ
LIVゴルフプロモーションズイベント2024は、才能あふれる選手たちが、その実力を世界に示すための重要な大会です。日本から参戦する4選手、そしてビオンディ、シュナイダージャンズ兄弟をはじめとする注目選手たちの活躍、そして、厳しい戦いを勝ち抜き、ただ一人、LIVゴルフへの切符を手にするのは誰か。多くのゴルフファンの関心を集める大会となることは間違いありません。