
LPGAツアーは米国本土に戻り、シーズン終盤の2大会へ突入します。今週開催の「ザ・アニカ・ドリブン・バイ・ゲインブリッジ」は、フロリダ州ベルエアのペリカンGCを舞台に120名の選手が競います。9月末から頸部負傷で戦線を離れていた世界ランク1位、ネリー・コルダの復帰にも注目が集まります。
このアニカ大会終了後、レース・トゥ・CMEグローブのポイントランキング上位60名だけが、翌週開催の最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」への切符を手にします。残る選手たちはシーズンオフへ。つまり、今大会は来季の出場権をかけた、まさにサバイバルマッチなのです。
CMEツアー選手権出場権争い:上位60名の壁
CMEグループ・ツアー選手権は、賞金総額1100万ドル(優勝賞金400万ドル)を誇るビッグトーナメント。出場できるのは、ポイントランキング上位60名だけです。PGAツアーとは異なり、LPGAツアーには厳密な年間王者という制度はありません。最終戦の勝者がCMEレース・トゥ・グローブの勝者となります。つまり、ネリー・コルダが2位のヘラン・リュに906ポイント差をつけていても、最終戦の結果次第で全てがひっくり返る可能性があるのです。

現在、ランキング50位台後半につけるミンジー・リーは、9シーズン連続でポイントランキング16位以内をキープしてきた実力者。しかし今季は19試合でトップ10入りがわずか4回と低迷し、まさかの圏外転落の危機に直面しています。
| 順位 | 選手名 | ポイント |
| 55 | ライアン・オトゥール | 713.6 |
| 56 | ミンジー・リー | 711.3 |
| 57 | レオナ・マグワイア | 704.2 |
| 58 | ヒョ・ジュ・キム | 697.2 |
| 59 | ミ・ヒャン・リー | 688.9 |
| 60 | ステファニー・キリヤコウ | 679.8 |
| — | — | — |
| 61 | ギャビー・ロペス | 665.6 |
61位のギャビー・ロペスは6年連続の最終戦出場を目指し、少なくとも40位タイ以上でフィニッシュしなければなりません。
来季のカテゴリー1メンバーシップ:上位80名を死守せよ
ポイントランキング上位80名には、来季のカテゴリー1メンバーシップが付与されます。これは、シェブロン選手権への出場権、そしてアジアで開催される2つの限定出場試合への招待を意味します。
現在75位のジョージア・ホールは、2017年のQスクールでLPGAツアーカードを獲得して以来、毎年CMEグループ・ツアー選手権に出場。しかし今季はトップ10入りが1回のみで、カテゴリー1メンバーシップ維持のために6位タイ以上が求められます。
| 順位 | 選手名 | ポイント |
| 75 | ジョージア・ホール | 465.1 |
| 76 | ウェイリン・スー | 464.5 |
| 77 | クリステン・ギルマン | 456.3 |
| 78 | ジェマ・ドライバーグ | 452.3 |
| 79 | ユ・ジン・ソン | 446.5 |
| 80 | 勝みなみ | 405.6 |
| — | — | — |
| 81 | エミリー・クリスティン・ペデルセン | 387 |
81位のペデルセンは、直近15試合で7回予選落ち、30位以内にも入っておらず、厳しい状況です。
カテゴリー11メンバーシップ:上位100名に滑り込め
ポイントランキング上位100名には、来季のカテゴリー11メンバーシップが付与されます。これは、直近2年の大会優勝者、直近5年のメジャー優勝者、エプソンツアー上位10名などの次に位置する優先順位です。
今季ルーキーのサバンナ・グレワル(96位)は、クレムソン大学を中退して参戦。ブルーベイLPGAではスポンサー推薦ながら4位タイと健闘しましたが、その後9試合連続で予選落ちを喫するなど、波の大きいシーズンを送っています。
| 順位 | 選手名 | ポイント |
| 95 | キャロライン・イングリス | 244.7 |
| 96 | サバンナ・グレワル | 242.7 |
| 97 | ポリー・マック | 240.4 |
| 98 | チウォン・チョン | 238.5 |
| 99 | セリーヌ・ボルゲ | 235.8 |
| 100 | 吉田優利 | 229.4 |
| — | — | — |
| 101 | ビアンカ・パグダンガナン | 228 |
アニカ大会:選手たちの運命を左右する戦い
アニカ大会は、選手たちにとって来季の出場権を大きく左右する重要な一戦。シード権争い、そしてCMEグループ・ツアー選手権出場をかけた最後の戦いから目が離せません。






