欧州勢の3連覇を阻止なるか?米国チーム、自然体で頂点を目指す
いよいよ開幕が迫ったソルハイムカップ2024。3年ぶりのタイトル奪還を目指す米国チームは、キャプテンのステーシー・ルイスのもと、勝利への強い意志を持ちながらも、リラックスした雰囲気で大会に臨もうとしています。Reutersの記事に加え、公開されたインタビュー動画の内容も踏まえ、米国チームの現状や戦略、そして大会の見どころを探ります。
3年ぶりのソルハイムカップ制覇へ。「やり残した仕事」を完遂する
前回大会、スペインの地で欧州チームと14-14の引き分けに終わり、惜しくも3連覇を許した米国チーム。その悔しさをバネに、「やり残した仕事(unfinished business)」を合言葉に、今回の大会に臨みます。インタビュー動画でも、メガン・カン選手やネリー・コルダ選手が「やり残した仕事」という言葉を用い、雪辱への強い決意を表明しています。
ルイス主将は、選手たちがトロフィーを渇望し、勝利への意欲に満ち溢れていることを明かしています。しかし、同時に重要なのは、選手たちがリラックスしてゴルフを楽しむことだと強調しました。
勝利の鍵はリラックス?ルイス主将が重視するチームの雰囲気
ルイス主将自身の経験に基づくと、チーム全体が心地よくリラックスした状態にある時の方が、良いパフォーマンスを発揮し、勝利に近づけるといいます。そのため、チームルームや移動中のバスなど、選手たちがオフの時間も楽しめるような環境づくりに心を砕いています。インタビュー動画では、選手たちがホテルで一緒に時間を過ごしたり、市内観光に出かけたりするなど、チームとしての一体感を強めている様子が伺えます。
Charley Hull and Nelly Korda will face each other in Friday's opening match of this year's Solheim Cup in Virginia. 🏌🏻♀️⛳️ pic.twitter.com/XQ7jB2HDKo
— Sports Royal (@sportsroyal_in) September 13, 2024
例えば、選手たちからカラオケマシンが欲しいというリクエストがあった際には、「もちろん用意するわ」と快諾。チームの雰囲気作りを何よりも重視する姿勢が垣間見えます。コルダ選手も、ルイス主将がチームのスケジュール管理を徹底し、選手たちがゴルフに集中できる環境を整えていると語っています。
重圧ではなく、楽しむことを大切に
2017年以来、ソルハイムカップのタイトルから遠ざかっている米国チーム。しかし、ルイス主将は重圧を感じている様子はありません。
「チームルームで選手たちと過ごしていると、プレッシャーは全く感じないわ。彼女たちもプレッシャーを感じていないと思う。」
勝利すれば欧州チームの連覇を阻止し、敗北すればその記録が続くという状況下でも、ルイス主将はそれを重圧とは捉えていません。むしろ、選手たちがリラックスして大会を楽しんでいることを強調しています。インタビュー動画でも、選手たちは笑顔を見せながら、チームとして大会を楽しもうという姿勢が感じられます。
ソルハイムカップ2024、勝負の行方は?
9月20日(金)、バージニア州ゲインズビルのロバート・トレント・ジョーンズ・ゴルフクラブで、3日間にわたる熱戦の火蓋が切られます。リラックスと勝利への渇望、その両方を兼ね備えた米国チームは、欧州チームの牙城を崩し、悲願のタイトル奪還を果たせるのでしょうか?世界最高峰の女子ゴルファーたちの戦いから目が離せません。