
米女子ゴルフツアー、ダナ・オープンは20日、オハイオ州シルバニアのハイランドメドーズGCで第3ラウンドを迎えました。初日から首位争いを演じてきたシャネティー・ワナセン(タイ)が、この日も驚異的なスコアを叩き出し、2位に3打差をつけて単独首位に躍り出ました。日本勢はスコアを伸ばせず、苦しい展開が続いています。
驚異のバーディーラッシュ! ワナセン、その強さの秘密とは?
2位と1打差の単独首位でスタートしたワナセンは、2番ホール(パー3)でいきなりバーディーを奪うと、その後も正確なショットとパットでバーディーを重ねていきます。持ち味であるアグレッシブなゴルフを展開し、ギャラリーを魅了しました。
特筆すべきは、後半12番から14番にかけての3連続バーディー。12番(パー5)では、残り230ヤードのセカンドショットを3番ウッドでピンそば2メートルにつけると、これを確実に沈めてバーディー。続く13番(パー4)、14番(パー3)でも、正確なアイアンショットでバーディーチャンスを演出。圧巻のプレーで、一気に後続を突き放しました。
「今日はショットが本当に良かったです。ピンを狙っていける状態だったので、積極的に攻めることができました」と、ワナセンは自身のプレーを振り返りました。
ワナセンの強さの秘密は、正確なショット力と強気なパットにあります。そして、彼女のプレーからは、常に攻めの姿勢を崩さないという強い意志が感じられます。
日本勢は西郷が12位タイ、吉田は31位タイと苦戦

一方、日本勢は3人全員がスコアを伸ばすことができず、苦しい展開が続いています。
5位タイでスタートした西郷真央は、前半にスコアを伸ばせず、後半もバーディーを奪うもののボギーが先行。この日は1つスコアを伸ばすにとどまり、通算8アンダーの12位タイに後退しました。
西郷真央は8打差12位に後退 吉田優利31位 渋野日向子56位#西郷真央 #吉田優利 #渋野日向子 #Danaオープンforチルドレン #ゴルフhttps://t.co/EW2nfCmJAb
— GDOニュース (@GDO_news) July 20, 2024
「今日はパットが決まりませんでした。ショットは悪くなかったのですが、チャンスで決めきれませんでした」と、西郷はラウンド後、悔しさをにじませました。
吉田優利は4バーディー、2ボギーの「70」でラウンドし、通算4アンダーの31位タイ。渋野日向子は1バーディー、2ボギーの「72」とスコアを落とし、通算1アンダーの56位タイで3日目を終えました。
最終日、ワナセンの独走を誰が止める?

ワナセンが独走態勢に入る中、2位には7バーディー、1ボギーとチャージを見せた韓国のユ・ヘランが浮上。通算13アンダーでワナセンを追いかけます。
また、ディフェンディングチャンピオンのリン・グラント(スウェーデン)は、この日はスコアを伸ばせず、通算11アンダーの3位タイ。首位とは9打差と厳しい状況ですが、逆転優勝に向けて最終日は意地を見せたいところです。
混戦模様から目が離せない!
最終日は、ワナセンが逃げ切り優勝を果たすのか、それとも上位陣が意地を見せて逆転劇が生まれるのか。目が離せない展開が続きます。日本勢の巻き返しにも期待したいところです。
