ゴルフ界最高峰の戦い、全米オープンゴルフ選手権が2025年6月12日(現地時間)、難攻不落と名高いペンシルベニア州オークモントCC(パー70)で開幕しました。初日からドラマチックな展開が繰り広げられ、ゴルフファンを釘付けにしています。
日本勢の初日:松山英樹は試練のスタート、若手も奮闘
メジャー通算50回目の出場となり、尾崎将司プロを抜いて日本人単独最多出場記録を更新した松山英樹選手。しかし、初日は1バーディー、5ボギーの「74」とスコアを落とし、4オーバーで62位タイとやや出遅れる形となりました。トップとは8打差。メジャー2勝目へ向け、2日目以降の巻き返しが期待されます。
他の日本勢もオークモントのタフなセッティングに苦戦を強いられました。金谷拓実選手と香妻陣一朗選手はともに5オーバーの「75」で79位タイ。松山市出身の河本力選手は8オーバーの「78」で124位タイ、杉浦悠太選手は9オーバーの「79」で133位タイで初日を終えています。
日本人選手 初日成績
選手名 | スコア | 順位 |
松山英樹 | +4 | 62位タイ |
金谷拓実 | +5 | 79位タイ |
香妻陣一朗 | +5 | 79位タイ |
河本力 | +8 | 124位タイ |
杉浦悠太 | +9 | 133位タイ |
オークモントの牙:名門コースが選手たちに試練を与える
「全米で最もタフなコース」とも称されるオークモントCC。その評判通り、深いラフと硬く速いグリーンが選手たちを苦しめました。2019年全米オープン覇者のゲーリー・ウッドランド選手や、現ディフェンディングチャンピオンのブライソン・デシャンボー選手も、深いラフからの脱出に手こずる場面が見受けられました。
スコットランドのロバート・マッキンタイア選手は「グリーンを外すと、まるでナイフエッジのような状況になる」と語り、その過酷さを表現しています。まさに、一打一打が勝負を分ける緊張感に包まれた戦いが展開されています。
初日のハイライト:リードの歴史的アルバトロスとスパーンの単独首位
初日最大のハイライトは、2018年マスターズ覇者パトリック・リード選手(米国)が達成したアルバトロスでしょう。621ヤードの4番パー5、フェアウェイからの第2打が直接カップインするという、全米オープン史上4人目となる快挙を成し遂げました。このスーパーショットで一時アンダーパーに浮上したリード選手でしたが、その後は出入りの激しいゴルフとなり、最終的には3オーバーの「73」で49位タイ発進となりました。
It's a hard knock life at Oakmont 😳 pic.twitter.com/ZF8x24YuXo
— PGA TOUR (@PGATOUR) June 13, 2025
そんな中、見事なプレーで単独首位に立ったのは、米国のJ.J.スパーン選手。4アンダーの「66」をマークし、後続に1打差をつけています。スパーン選手は14ホール中8ホールでフェアウェイをキープ、18ホール中12ホールでグリーンを捉える安定したゴルフを見せました。
初日 リーダーボード (一部)
順位 | 選手名 | スコア |
1位 | J.J. スパーン | -4 |
2位 | T. ローレンス | -3 |
3位タイ | キム・シウ | -2 |
3位タイ | B. ケプカ | -2 |
3位タイ | イム・ソンジェ | -2 |
2日目以降の展望:誰がオークモントを攻略するのか
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初日を終え、首位のスパーン選手から松山選手がいる62位タイグループまでは8打差と、まだまだ混戦模様です。オークモントのタフなコースセッティングは、2日目以降も多くのドラマを生み出すことでしょう。果たして、この難コースを攻略し、栄冠を掴むのは誰なのか。トッププレーヤーたちの技術と精神力が試される戦いは続きます。

まとめ:全米オープン初日の注目ポイント
- 松山英樹、試練の62位スタート。日本人最多メジャー出場記録更新。
- オークモントの深いラフが選手たちを苦しめる波乱の展開。
- パトリック・リードが大会史上4人目のアルバトロスを達成。
- J.J.スパーンが4アンダーで単独首位発進。
- 2日目以降も予測不能の戦いが続く。
