LPGAツアー「 T-Mobile Match Play presented by MGM Rewards 」は、ネバダ州ラスベガスの シャドークリークGC でグループステージ2日目の戦いを終えました。各グループで決勝トーナメント進出をかけた激しいポイント争いが続いており、マッチプレーならではのドラマチックな展開が随所に見られます。
この記事では、大会2日目の最終結果と、特に印象的だったハイライトシーン、そして日本人選手の状況を詳しくお伝えします。
主要マッチアップ 2日目最終結果
グループステージ2日目は、注目の対戦カードが多く組まれました。各グループの最終結果は以下の通りです。
グループ | 対戦カード | 最終結果 | 備考 |
Group 1 | ネリー・コルダ vs ジェニファー・カプチョ | コルダ W 1 UP | コルダ 1勝1分 |
Group 1 | アリヤ・ジュタヌガーン vs B.アルトマーレ | A.ジュタヌガーン W 2&1 | A.ジュタヌガーン 2勝 |
Group 2 | アタヤ・ティティクル vs ギャビー・ロペス | ティティクル W 2&1 | ティティクル 2勝 |
Group 3 | リディア・コ vs ガブリエラ・ラッフルズ | コ W 6&5 | リディア・コが圧勝 |
Group 4 | キム・セヨン vs 西村優菜 | キム・セヨン W 4&2 | キム・セヨン 2勝、西村 1勝1敗 |
Group 5 | 畑岡奈紗 vs オーストン・キム | 畑岡 W 5&4 | 畑岡 1勝1敗 |
Group 5 | 古江彩佳 vs S.キリアコウ | キリアコウ W 4&2 | 古江 1勝1敗 |
Group 6 | チャーリー・ハル vs アシュリー・ブハイ | Tied | ハルが劇的イーグルも引き分け |
Group 7 | ユ・ソヨン vs アンドレア・リー | ユ・ソヨン W 4&2 | |
Group 7 | 西郷真央 vs リネア・ストロム | 西郷 W 1 UP | 西郷 2連勝でグループ突破に王手! |
Group 8 | コ・ジンヨン vs レオナ・マグワイア | Tied | 両者ともに敗退決定 |
Group 10 | イム・ジンヒ vs モリヤ・ジュタヌガーン | イム W 4&3 | |
Group 11 | セリーヌ・ビュティエ vs サラ・シュメルツェル | ビュティエ W 2&1 | ビュティエ 2勝 |
Group 12 | キム・アリム vs グレース・キム | キム・アリム W 2 UP | キム・アリム 2勝 (2試合連続逆転勝利) |
Group 13 | ルーシー・リー vs イン・ユン | リー W 4&3 | |
Group 14 | パティ・タバタナキット vs J.スワナプラ | タバタナキット W 4&3 | タバタナキット 1勝1分 |
Group 15 | A.バレンズエラ vs ローズ・チャン | バレンズエラ W Concession | R.チャン 棄権 |
Group 15 | N.グセヴァ vs メーガン・カン | グセヴァ W 2&1 | |
Group 16 | 笹生優花 vs 渋野日向子 | 笹生 W 3&1 | 笹生 1勝1敗、渋野 2敗 |
(W=勝利, Tied=引き分け, UP=リードしているホール数, Concession=棄権)
無敗で首位を走る選手たち
2日目を終え、以下の選手たちが2勝0敗(または1勝1分で実質首位)となり、決勝トーナメント進出に向けて有利な状況に立っています。
- アリヤ・ジュタヌガーン (Group 1): 安定したプレーで2連勝。最終日はネリー・コルダとの直接対決。
- アタヤ・ティティクル (Group 2): 世界ランク2位の実力通り、危なげなく2連勝。
- キム・セヨン (Group 4): 日本の西村優菜選手を下し、2連勝。
- ステファニー・キリアコウ (Group 5): 日本の古江彩佳選手に勝利し、2連勝。最終日は畑岡奈紗選手と対戦。
- セリーヌ・ビュティエ (Group 11): 接戦を制し2連勝。
- キム・アリム (Group 12): 2試合連続で後半に逆転する勝負強さを見せ2連勝。
- ブルック・ヘンダーソン (Group 8): 2試合連続の圧勝で2連勝。
- マデレーネ・サグストロム (Group 14): 2連勝でグループ首位。
ハイライト:マッチプレーの醍醐味が凝縮!
今大会もマッチプレーならではの記憶に残るショットが生まれています。
- チャーリー・ハル (Group 6): アシュリー・ブハイ選手との白熱した試合。タイで迎えた15番パー4、フェアウェイからのセカンドショットが直接カップイン!見事なチップインイーグルで一時2UPとしましたが、最終的には引き分けとなりました。(動画 4:03~)
- リディア・コ (Group 3): 前日の敗戦から立て直し、この日はガブリエラ・ラッフルズ選手を相手に圧巻のプレー。13番パー5では見事なショットでイーグルを奪い、6&5で快勝しました。(動画 4:15~)
- ジェニファー・カプチョ (Group 1): ネリー・コルダ選手との試合終盤、18番でティーショットを左のハザードへ。続くショットは木に当たりましたが、なんとグリーンオン! この驚きのリカバリーを見せましたが、バーディーパットは決まらず、最終的にコルダ選手に1UPで敗れました。(動画 9:15~)
- アリヤ・ジュタヌガーン (Group 1): ブリタニー・アルトマーレ選手との対戦。17番パー3、見事なティーショットをピンそばにつけ、バーディーを奪い2&1で勝利を決めました。(動画 9:38~)
日本勢の状況とグループステージ最終日へ
日本人選手では、西郷真央選手 (Group 7) がリネア・ストロム選手を相手に1UPで接戦を制し、2連勝!グループ首位に立ち、最終日の結果次第で自力での決勝トーナメント進出を決められる有利な状況です。
畑岡奈紗選手 (Group 5) はオーストン・キム選手に5&4で快勝し、1勝1敗としました。最終日は同じく1勝1敗のステファニー・キリアコウ選手との直接対決となり、勝者がグループ突破となります。
笹生優花選手 (Group 16) は渋野日向子選手との日本人対決を3&1で制し、1勝1敗。最終日に望みを繋ぎました。
一方、古江彩佳選手 (Group 5) はステファニー・キリアコウ選手に4&2で敗れ1勝1敗。西村優菜選手 (Group 4) はキム・セヨン選手に4&2で敗れ1勝1敗。渋野日向子選手 (Group 16) は笹生選手に敗れ2敗となり、残念ながらグループステージ敗退が決まりました。古江選手、西村選手は最終日の結果と他の試合の結果次第となります。
グループステージ最終日も、各グループで決勝トーナメント進出をかけた最後の戦いが繰り広げられます。どの選手が16名の枠を掴むのか、注目が集まります。