
宮崎の春を彩る「 アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2025 」が、UMKカントリークラブ にて3日間の熱戦を終えました。多くのドラマが生まれた今大会、最大のハイライトは工藤遥加選手のプロ転向15年目にして掴んだ、悲願のツアー初優勝です。この記事では、大会の概要から感動の優勝シーン、そして上位争いの詳細まで、宮崎での熱気を詳しくお伝えします。
アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2025 開催概要
まずは、大会の基本情報を振り返りましょう。
項目 | 内容 |
大会名称 | アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 2025 |
開催日程 | 2025年3月28日(金) ~ 3月30日(日) |
開催場所 | UMKカントリークラブ (宮崎県宮崎市) |
コース設定 | 6,538ヤード / パー72 |
賞金総額 | 1億円 |
優勝賞金 | 1,800万円 |
出場人数 | 108名 (プロ90名、主催者推薦18名) |
主催 | 株式会社テレビ宮崎 |
特別協賛 | アクサ生命保険株式会社 |
公認 | 一般社団法人日本女子プロゴルフ協会 (JLPGA) |

15年目の花開く!工藤遥加、涙のツアー初優勝
今大会、最も大きな感動を呼んだのは、工藤遥加選手のツアー初優勝でした。プロ転向から実に4991日目(ツアー制度施行後史上2番目の長さ)、15年目にして掴んだ栄冠です。
#工藤遥加(@harukakudo18) がバーディーで締めてJLPGAツアー初優勝🎉
プロ15年目で初の栄冠を手にしました👏📝スコア速報はこちらhttps://t.co/dn35aiBnJN#アクサレディスin宮崎 🏆|Round3#JLPGA pic.twitter.com/i9o3EtNHud
— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) March 30, 2025
最終日を首位と2打差の3位タイからスタートした工藤選手は、プレッシャーのかかる場面でも冷静なプレーを続け、5バーディー、ノーボギーの「67」という見事なスコアをマーク。通算10アンダーまでスコアを伸ばし、見事な逆転優勝を飾りました。
工藤遥加 選手のプロフィール
- 父は元プロ野球投手で監督も務めた工藤公康氏。
- 兄は俳優の工藤阿須加さん。
- 2011年にプロテスト合格。同年の新人戦で優勝経験あり。
- 身長171cmの恵まれた体格から放たれるショットが武器。
- 2023年には下部ツアーで初優勝。
- 今大会は推薦出場からチャンスを掴み取りました。
優勝スピーチでは、「(初優勝という開花まで)自分のつぼみを大切に育ててこられた。これからも、ファンを楽しませられるようなプレーを心掛けて頑張っていく」と、涙ながらに語った工藤選手。長年の努力が実を結んだ瞬間は、多くのゴルフファン、そして関係者の胸を打ちました。
白熱の上位争い:最終日の結果と注目選手たち
最終日は、優勝争いが熾烈を極めました。上位の結果を見てみましょう。
順位 | スコア | 選手名 | 最終日スコア | R1 | R2 | R3 |
優勝 | -10 | 工藤 遥加 | 67 (-5) | 69 | 70 | 67 |
2 | -8 | 小祝 さくら | 65 (-7) | 70 | 73 | 65 |
3 | -7 | 河本 結 | 67 (-5) | 70 | 72 | 67 |
T4 | -6 | 泉田 琴菜 | 67 (-5) | 75 | 68 | 67 |
T4 | -6 | 小林 光希 | 72 (E) | 68 | 70 | 72 |
T6 | -5 | 入谷 響 | 70 (-2) | 69 | 72 | 70 |
T6 | -5 | 佐久間 朱莉 | 70 (-2) | 69 | 72 | 70 |
T6 | -5 | 桑木 志帆 | 67 (-5) | 71 | 73 | 67 |
T6 | -5 | 藤田 かれん | 71 (-1) | 70 | 70 | 71 |
T6 | -5 | 神谷 そら | 72 (E) | 71 | 68 | 72 |
T6 | -5 | 菅 楓華 | 73 (+1) | 72 | 66 | 73 |
29位から猛チャージを見せた小祝さくら選手が単独2位。河本結選手もスコアを伸ばし3位に入りました。前日首位タイだった地元の菅楓華選手と小林光希選手は、最終日にスコアを伸ばせず、それぞれ6位タイ、4位タイでフィニッシュ。地元での初優勝はなりませんでしたが、大会を大いに盛り上げました。
🎙ホールアウト後インタビュー🎙
🏌️♀️#河本結(@Yk5472)🏆POS:3位
📊SCORE:-7
📈TODAY:-5#アクサレディスin宮崎 🏆|Round3#JLPGA pic.twitter.com/7TsHdVBCoe— 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA) (@JLPGA_official) March 30, 2025
宮崎県勢の主な結果
- 菅 楓華: 6位タイ (-5)
- 脇元 華: 22位タイ (-2)
- 柏原 明日架: 22位タイ (-2)
- 荒木 優奈: 43位タイ (+1)
- 永峰 咲希: 50位タイ (+3)
- 青木 香奈子: 50位タイ (+3)
構えて3秒 プレーファストの19歳・菅楓華が地元での初Vに王手 開幕から3戦連続最終日最終組https://t.co/U1fl7MbbHO
— スポーツ報知 (@SportsHochi) March 29, 2025
大会を盛り上げたトピックスと宮崎の熱気
工藤選手の初優勝以外にも、今大会では様々な話題がありました。
- ホールインワン達成: 2日目、後藤未有選手が13番パー3でホールインワンを達成。今季JLPGAツアー第1号となりました。
- 地元の声援: 宮崎県出身選手はアマチュアを含め12名が出場。多くの地元ギャラリーが選手たちに温かい声援を送りました。最終日の観客数は3,629人を記録しました。
- 地産地消の取り組み: 大会運営において、飲食物や設営資材などに地元産品を活用。地域経済への貢献も目指しています。
後藤未有がツアー今季初のホールインワンを達成https://t.co/NWec86R3J9
— スポーツ報知 (@SportsHochi) March 29, 2025
宮崎の豊かな自然の中で繰り広げられた3日間の熱戦は、ゴルフの技術だけでなく、選手の努力やドラマ、そして地元との繋がりを感じさせる大会となりました。工藤遥加選手の初優勝は、多くの人々に勇気と感動を与えたことでしょう。今後の女子ゴルフ界の動向にも注目が集まります。