まず最初にコマに描かれた登場人物。それは人。ではなく、物。乗り物。※フェリーとしま。通称:幽霊船。第1話のタイトルにもなっている主役!?幽霊船がいきなり登場です。船内は ゴオン ゴオンと鳴り響いています。
そして、”人”が登場。かなり強面(こわもて)の中年男性。
幽霊船の客室で手枕して仰向きに寝っ転がって心の中で何やらつぶやいています。
どうやらトカラ列島(十島村)に向かっているようです。
「おたくも釣りですか?」
と、年配の男性に話しかけられています。おたくもというからには、この男性も釣り目的で「としま」に乗船しているのでしょうか?
例の強面男性はトカラに行くのは初めてのようです。
回想シーン。
大家さんらしき迫力のある女性が強面男性に家賃が払えないのなら出で行けと。
ここで強面男性の名前などの素性と、とある事情が判明。
五十嵐 一賀
職業は… 元? プロゴルファー?
日本プロゴルファー追放??
五十嵐さん、何やったんですかね💦
急募!トカラ列島で施設管理をしていただける契約職員
仕事内容:施設の管理・運営
島の情報発信、若者の呼び込み等月給:15万円
待遇:社宅完備/専用住居(3LDK) 用意 ※無料
年齢経歴:不問(定年後の方OK、未経験者OK)
トカラに大きな魅力を感じ、興味とヤル気を持った方!
島の人たちやコミュニティになじめる明るい方であれば
大歓迎です!
五十嵐さん職探し中に見つけました🐦
ということで、ゴルフ以外にキャリアもなく住むところもなくなりそうな五十嵐さんにとっては、まさにこれは渡りに船だったんですね。
例の年配男性は東京からで、定年をして時間的余裕があるからトカラを訪れているようです。
彼によると、
- STEP1羽田
- STEP2飛行機で羽田から鹿児島へ
- STEP3夜11まで待って鹿児島を出航
- STEP4船内で一泊後、船で一晩かけて島に到着
- STEP5島で一泊
- STEP6往路便に乗船
- STEP7鹿児島に夜遅くに到着
- STEP8鹿児島で一泊
- STEP9翌日の飛行機で東京に
最短の旅程でも3泊4日。 これは大変ですね💦
しかもフェリーは毎日就航しているわけでなく週2日。
もし何かあったときは長期間足止めになる危険性もあるから、東京のような遠方の勤め人だとトカラへの旅行は簡単ではないようです。
この1話が掲載されたのは2014年8月のことです。今もこんなに移動は大変なのでしょうか。
あくまで作品の中でのお話ですので、現実の旅程がどうなるのか気になるところです。
五十嵐さん、缶ビールを片手に甲板に出ます。そして、結婚指輪? らしきものを夜の海に投げ込みます。
人生と海の暗さを重ねて悲観しているようです。
トカラ(島)が見えると、五十嵐さんは雄たけびを上げます。
ウオオオ
陽キャなのか陰キャなのか。忙しい人ですね( ˊᵕˋ* )
一緒に乗船していた旅行客? の二人組に冷やかされる五十嵐さん。
なんだかこのシーン。作品は変わりますが、天気の子の冒頭シーンが過ります。
ここでフェリーについての補足説明が。
村営の航路ゆえに、港での通船作業は島民たちが行うようです。
通船作業とは
港の外に停泊している本船の乗組員の送り迎えなどが主な仕事の交通船(通船業務)、大型船が港に出入港する際のサポートを主な仕事とする作業船。 主に大型船の綱(係留ロープ)取りや、海上で作業をしている現場付近の警戒、そして船員や旅客を運ぶ用途に使用されます。
作中では、お巡りさん(警察官)がタラップを架けています。
船のタラップとは、船と陸、または埠頭の間に渡される踏み板の総称で、船を乗り降りする際に使用されます。日本語では「舷梯」とも呼ばれ、英語では「gangplank」や「accommodation ladder」とも呼ばれます。
五十嵐さん、お巡りさんの手元を見てあることに気づいたようです。
すると、何やら「五十嵐一賀さーん」とお婆さんが呼んでいます!
続けて、「いらっしゃいますかー イガイガさーん」
五十嵐さんは自分だと名乗りでます。
ちなみに一賀だと訂正する五十嵐さんですが、 聞く耳持たない様子で、
「あんたかえ? イガイガさんは」
どうやら、「いがらしいちが」を読み違えた上に略してイガイガさんと。なるほどです。
面接の応募用紙(履歴書?)かメールに、読み仮名を付けてなかった。もしくは、そもそも読み仮名を見ていないかのどちらかでしょうね(○゚ε゚○)プププー
お婆さんは自分がしている民宿に荷物を置くように勧めますが、イガイガ←の持参した荷物の多さにびっくりの様子。なんせ、家財一式持って来ていますからね💦
お、イガイガさん、熊本から来たようです。
お婆さんは、イガイガの覚悟!?を理解したようで、出張所に相談してくっからとその場を走り去ってきました。待っちゅってたぼれ
たぼれ?
出張所に採用を決定する方がいるのでしょう。
その数秒後に、イガイガさん腰を抜かします。ほんとに忙しい方だ(๑´ㅂ`๑)
いや不可抗力というかね、これは。
運命の出会い
シュノーケルをした子供が海から飛び出してきたのです!
こりゃ、誰だって驚くよ(。゚ω゚) ビクッ!
お巡りさんに注意されても「エヘヘヘ」と屈託のない表情で、この行動は「おもてなし!」と言い返します。
ん? おもてなし? どういうこと?
イガイガってヘンテコな名前の人が来るからと五十嵐に言うと、それがイガイガと判明するや否やタコをイガイガの顔に差し出します🐙
あ、おもてなし!のために海に潜ってタコを捕ってきたということですね。
何とも島の子供らしい行動だとこと(,,>᎑<,,)カワイイ*•.❥ いや、決めつけ偏見はダメですね。
島の子供(イガイガは少年と思っている)は人見知りする様子もなく、かなり強面な五十嵐に対して初対面なのに「おじちゃん」って呼んでいるんですよね。
開発センターの職員になろうとしているおじちゃんに「ねなんで?」と興味津々の子供。
ここで、五十嵐さんの回想シーンです。
かなり闇深いので伏せておきます。気になる方は原作を読んでくださいね。
言葉のあやで、スネに傷を持っていると説明する五十嵐ですが、スネを捲り上げて傷を確かめる子供といったら。しかも、自分の方が傷が多いと自慢する始末で憎めないですね。 アハハ… (;´∀`)
そんなこんなであっさり、採用となった五十嵐さん。
住み込み先となる開発センターの部屋の準備が整う間、お婆さんの民宿にお世話になることに。
民宿までの道のりの間にあることに気づいていく五十嵐。
いやー、おもしろいですね! おもしろすぎます!
最後に、民宿のお婆さんの名前と子供の名前が判明して、オーイ!とんぼ 第1話|幽霊船と、忘れられた島
完となります。
【オーイ!とんぼ 第1話|幽霊船と、忘れられた島│主な登場人物】
- 五十嵐一賀 (イガイガ) ※強面の中年男性、五十嵐、五十嵐さん、イガイガ、おじちゃん
- 船内で話しかけてきた年配男性
- 五十嵐の住んでいたアパート?の大家さん
- 乗合客の男性二人
- 島のお巡りさん
- 民宿のお婆さん (セツばあ)
- タコ (←人物じゃない)
- 五十嵐の回送中に出てきた恐い方たち
- 島の子供 (とんぼ)
©かわさき健・古沢優/オーイ!とんぼ製作委員会