先日、3度のメジャーチャンピオンであるジョーダン・スピース選手が、自身のキャリアをスタートさせた地でジュニアゴルフトーナメント「クラッシュ・イット!カップ」を開催すると発表しました。今回は、このニュースをさらに深掘りし、彼のゴルフに対する熱い想いと、未来のゴルファーたちへの温かい眼差しについて紹介します。
若き才能を育てる情熱
9月16日、ダラスのブルックヘブン・カントリークラブは、未来のゴルフ界を担うであろう36人のジュニアゴルファーたちで熱気に包まれます。彼らは、2ヶ月間にわたる「ゴルフマラソンファンドレイザー」でその努力が認められ、栄えある出場権を獲得しました。
このトーナメントを主催するのは、他でもないジョーダン・スピース選手自身。彼は、単なる大会の主催者としてではなく、ゴルフを愛する1人の人間として、子供たちと心を通わせることを楽しみにしています。
大会前には、上位100名の募金活動者とともにゴルフクリニックを開催。当日は、子供たち一人ひとりと共に1ホールをラウンドし、夕暮れ時には焚き火を囲んでの交流会も予定されています。
Netflixのドキュメンタリー番組「フルスイング」を見た子供たちからは、きっと奇想天外な質問が飛び出すことでしょう。しかしスピース選手は、子供たちの純粋な好奇心とゴルフに対する情熱に触れることを、心から楽しみにしているようです。
トロフィーよりも大切なもの
スピース選手は、30歳という若さながら、11年間のPGAツアーで13勝を挙げ、世界ランキング1位にも輝いた経験を持つトッププレーヤーです。しかし、彼を突き動かすのは、輝かしい記録だけではありません。
「トロフィーや賞金は素晴らしいものですが、所詮は一瞬の出来事に過ぎません。誰かを笑顔にすること、誰かの心に寄り添うことの方が、はるかに大切なことだと気づきました。」
そう語る彼の言葉からは、ゴルフに対する真摯な姿勢と、人間としての温かさが伝わってきます。
A thing of beauty 😍
Two-time @JDClassic champion @JordanSpieth delivers his first birdie of the day. pic.twitter.com/kLPPZ4gHJ6
— PGA TOUR (@PGATOUR) July 4, 2024
ステフィン・カリーとの共鳴
スピース選手は、ジュニアゴルフの多様化が進む一方で、真のインクルーシブな環境の実現には、まだまだ課題が多いと感じています。
そんな中、彼に感銘を与えているのが、NBAのスーパースター、ステフィン・カリー選手の活動です。カリー選手は、恵まれない環境にいる若手ゴルファーたちのために、すべての費用を負担した競技の場を提供する「Underrated Golf Tour」を2022年に設立しました。
「ステフィンは、どんなプロゴルファーよりもゴルフ界に貢献しています。彼の活動は本当に素晴らしい。」
スピース選手は、カリー選手の活動に惜しみない賛辞を送っています。
LFG @dallascowboys! @FDSportsbook https://t.co/1QTmYmmptQ pic.twitter.com/RN0Cda80D4
— Jordan Spieth (@JordanSpieth) January 14, 2024
未来への希望を胸に
7月18日から開催される全英オープンで、スピース選手はメジャー2勝目を目指して戦います。しかし、例え優勝を逃したとしても、彼がコース脇で耳にしたいのは、子供たちからのこんな言葉です。
「あなたのプレーを見て、ゴルフを始めることにしました!」
「ゴルフは、素晴らしい人間性を育むための最良の道筋の一つです。子供たちがゴルフを通じて成長していく姿を見守っていきたい。」