
米国テキサス州ヒューストンのメモリアルパーク・ゴルフコースで開催された2026年の「シェブロン選手権」は、ゴルフ史に残る素晴らしい記録とともに幕を閉じました。
賞金総額900万ドルというビッグトーナメントにおいて、トッププロたちによる熾烈な争いと、次世代を担うアマチュア選手たちの健闘がコースを沸かせました。本大会のハイライトと、各選手が残した記録を詳しくお届けします。
ネリー・コルダが圧倒的な強さでメジャー3勝目を達成
今大会で最も大きな注目を集めたのは、ネリー・コルダの圧巻のプレーです。初日から「65-65-70-70」という安定したスコアを叩き出し、2位に5打差をつける強さを見せつけました。
この勝利は彼女にとってキャリア通算17勝目であり、2年前の同大会以来となるメジャー3勝目となります。この結果により、ロレックス女子世界ゴルフランキングでも見事にナンバー1の座を奪還しました。初日から一度も首位を譲らない、まさに王者の風格を漂わせたプレーでした。
歴史に名を刻んだ「完全優勝」の記録
ネリー・コルダの今回の優勝は、単なる勝利にとどまらない歴史的な意味を持っています。ゴルフ界の歴史を紐解くと、彼女が達成した記録の凄さがわかります。
| 達成した主な記録 | 詳細・背景 |
|---|---|
| 全ラウンド複数打差の首位キープ | 1991年のエイミー・オルコット以来、過去50年で3人目となる大記録。 |
| 28歳未満でのメジャー3勝 | キャシー・ウィットワースやミッキー・ライトらに続く、米国人選手として史上7人目の快挙。 |
常にプレッシャーのかかるメジャー大会において、全ラウンド終了時に2打以上のリードを保ったまま優勝することは非常に困難です。彼女の技術と精神力の高さが証明された大会となりました。
2位タイのタバタナキットとインが魅せた終盤の粘り
首位を独走するコルダの背中を追い、2位争いも最終日まで白熱しました。パティ・タバタナキットとイン・ルオニンの2名が、難コースを攻略し見事2位タイに食い込んでいます。
タバタナキットはベテランらしい落ち着いたプレーで最終日を2アンダーの「70」でまとめ、上位をキープしました。一方、イン・ルオニンは最終日にアグレッシブなプレーを展開し、3アンダーの「69」をマーク。見事な追い上げで順位を大きく上げ、ヒューストンの観客を沸かせています。
ローアマチュアはオキーフとヤンの2名が獲得
トッププロがしのぎを削る中、大会初出場となったアマチュア選手たちにとっても過酷で実りある週末となりました。
ファラ・オキーフは6位タイという好位置で最終日を迎えましたが、リズムを崩し「79」でフィニッシュ。同じく16位タイからスタートした韓国のユンソ・ヤンも最終日は「76」と苦戦しました。
最終日のスコアは落としたものの、両者は見事に38位タイでフィニッシュし、ローアマチュア(コ・アマチュア)の栄誉を分け合っています。
| 選手名 | 最終順位 | 最終日スコア |
|---|---|---|
| ファラ・オキーフ | 38位タイ | 79 |
| ユンソ・ヤン | 38位タイ | 76 |
また、オキーフとヤンを含むアマチュア選手(アスタリスク・タリー、アンドレア・レブエルタ、ポーラ・マルティン・サンペドロ)には、LPGAエリートアマチュアパスウェイのランキングポイントが1ポイント付与され、今後のキャリアに向けて大きな一歩を踏み出しました。
大会を彩った選手たちの記録と記憶に残るハイライト
2026年シェブロン選手権の要点をまとめました。
- ネリー・コルダが2位に5打差をつける完全優勝でメジャー3勝目を飾った
- コルダの全ラウンド複数打差リードでのメジャー制覇は35年ぶりの歴史的快挙
- この優勝により、コルダは女子世界ゴルフランキング1位に復帰した
- パティ・タバタナキットと猛追を見せたイン・ルオニンが2位タイでフィニッシュ
- ファラ・オキーフとユンソ・ヤンが過酷な最終日を戦い抜きローアマチュアを獲得
歴史的な大記録の樹立と、選手たちの最後まで諦めないプレーが交差した素晴らしいトーナメントでした。









