2025年6月1日、徳島県鳴門市のグランディ鳴門ゴルフクラブ36で開催されたJLPGAツアー「リゾートトラスト レディス」最終日。ゴルフ界に新たな星が誕生しました。24歳の稲垣那奈子選手が、通算7アンダーで見事ツアー初優勝を飾りました。最終日の緊迫した戦いや、優勝インタビューで見せた素顔、そして今後の目標まで、詳しくお伝えします。
最終日、粘りのゴルフで掴んだ初タイトル
首位タイで最終ラウンドをスタートした稲垣那奈子選手。多くの選手がスコアを落とすタフなコンディションの中、稲垣選手も2バーディー、3ボギーの「73」とスコアを1つ落としましたが、最後まで自分のゴルフを貫き通しました。「正直すごく嬉しいです」と初優勝の喜びを語った稲垣選手。勝因については、「1週間、自分のゴルフを徹底してきて、緊張する場面もありましたが、最後まで自分のゴルフを貫けたのが良かった」と振り返りました。
この優勝で、稲垣選手は賞金2520万円を獲得。96期生としては一番乗りの優勝となり、同期にとっても大きな刺激となることでしょう。
リゾートトラスト レディス2025 最終結果
順位 | 選手名 | スコア | R1 | R2 | R3 | R4 | 合計 |
優勝 | 稲垣 那奈子 | -7 | 67 | 71 | 70 | 73 | 281 |
T2 | 神谷 そら | -6 | 66 | 71 | 74 | 71 | 282 |
T2 | 川岸 史果 | -6 | 72 | 69 | 70 | 71 | 282 |
T4 | 入谷 響 | -5 | 72 | 66 | 75 | 70 | 283 |
T4 | 佐藤 心結 | -5 | 68 | 70 | 74 | 71 | 283 |
T4 | 小林 光希 | -5 | 69 | 70 | 72 | 72 | 283 |
1打差の2位タイには神谷そら選手と川岸史果選手。同じく首位でスタートした青木瀬令奈選手はスコアを伸ばせず7位タイとなりました。

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稲垣那奈子の強さと勝負を決めたホール
自身のゴルフの強みについて、「ショットでフェアウェイとグリーンをしっかりキープして、チャンスに付いたところでパターで取っていくこと」と語る稲垣選手。今大会、その強みがいかんなく発揮されました。
特に勝負の分かれ目となったのは、8番ホール。連続ボギーの後、ピンチとなりそうな場面で難しいアプローチを寄せパーセーブ。悪い流れを断ち切りました。そして12番ホールでは、カラーからの長いバーディーパットを沈め、これが単独トップに立つ大きな一打となりました。「順位は全然考えていなかった。入ったことに素直に喜んだ」と、その瞬間を振り返ります。
最終18番ホールは2打差で迎え、「リーダーボードは18番の大きなものしか見ていなかったので、そこで初めて2打差と知り、ホッとしました」と語りました。
祝福と今後の目標、ファンへのメッセージ
優勝の瞬間、高木優奈選手、山口すず夏選手、渡邉彩香選手らがグリーンサイドで出迎えました。特に幼馴染で目標としてきた山口選手の祝福には、感慨もひとしおだったようです。「おめでとう、と声をかけてもらいました」と嬉しそうに話しました。
たくさんの副賞の中でも、特にリゾートトラストの宿泊券や、以前から食べてみたかったというハワイ・カハラホテルのパンケーキが嬉しかったと笑顔を見せました。
今後の目標については、「まずは目の前の試合に集中して、2勝目、3勝目と複数回優勝できるように頑張りたい。そして、海外で活躍している日本人選手が多いので、私もチャンスがあれば続いていきたい」と力強く語りました。
最後にファンへ向けて、「初優勝をあげることができました。まだまだ私の顔と名前を覚えていただけていない方も多いと思うので、これからたくさん成績を残して、上位で争って、皆さんにプレーで応援していただけるように頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!」とメッセージを送りました。
稲垣那奈子選手の今後の活躍に、ますます期待が高まります。
まとめ
- 稲垣那奈子選手が「リゾートトラスト レディス2025」で通算7アンダーでツアー初優勝。
- 最終日は粘りのゴルフで「73」、自分のプレーを貫き頂点へ。
- 1打差の2位タイに神谷そら選手、川岸史果選手。
- 勝因は「自分のゴルフの徹底」と「緊張下での集中力」。キーホールは8番と12番。
- 96期生一番乗りの優勝。今後の目標は複数回優勝と海外挑戦。