女子ゴルフ界における最高峰の戦いの一つ、2025年の「 全米女子オープン presented by Ally 」が、いよいよ今週29日(木)に開幕します。80回目を迎える今大会は、ウィスコンシン州のエリンヒルズを舞台に、世界中から集結するトッププレーヤーたちが世界一の座を争います。ディフェンディングチャンピオンとして臨む笹生優花選手をはじめ、多数の日本人選手の活躍にも大きな期待が寄せられています。
初開催の地、エリンヒルズの挑戦 – 松山英樹2位の記憶も
2025年の全米女子オープンは、ウィスコンシン州にあるエリンヒルズで初めて開催されます。このコースが全米女子オープンの舞台となるのは初めてですが、2017年にはブルックス・ケプカ選手が制した男子「全米オープン」が開催され、その際には松山英樹選手が2位に入る活躍を見せました。アマチュア競技を含めると、全米ゴルフ協会(USGA)が当地で大会を主催するのは5度目となります。
エリンヒルズの最大の特徴は、1万年以上前の氷河の動きによって形成された、起伏に富んだ地形です。設計はマイケル・ハーズダン、ダナ・フライ、ドン・ウィッテンの3氏によるもので、2006年にオープン。今大会ではパー72、6829ヤードのタフなセッティングが予定されており、自然の地形を生かした戦略性の高いホールが続きます。特に風の影響が大きな鍵を握ると予想され、選手たちの技術と精神力が試されることになるでしょう。

今日から使える!HUAWEI 公式サイトにて特別クーポン配布中!

コース情報 | 詳細 |
名称 | エリンヒルズ (Erin Hills) |
場所 | ウィスコンシン州 (ミルウォーキー北西約35マイル) |
設計 | Michael Hurdzan, Dana Fry, Don Whitten |
オープン年 | 2006年 |
今大会設定(予定) | パー72 / 6829ヤード |
フィールドを彩る注目選手たち:笹生優花の連覇と日本人選手21人の大挙参戦!
今大会には61カ国から1904人がエントリーし、予選を勝ち抜いた選手を含む156人が出場権を手にしました。
ディフェンディングチャンピオン・笹生優花の意気込み
昨年、ランカスターCC(ペンシルベニア州)で最終日に5位から「68」をマークして3打差を逆転し、2021年以来となる大会2勝目を挙げた笹生優花選手。2年連続3度目の制覇がかかる今大会に向けて、26日の記者会見では「チャンピオンとして戻って来られて、すごく楽しみ。プレッシャーを気にせず、いい1週間にできたら」と意欲を語りました。今季は本調子に遠く、直近では3大会連続で予選落ちを喫していますが、「思い通りの結果ではないが、うまくいかないことが私を少し成長させてくれると思う」と前向きな姿勢を見せています。エリンヒルズの印象については「すごく難しいというのが最初の印象。いいチャレンジになる」と、難コース攻略への決意を新たにしていました。
日本人選手は総勢21人が出場!
今大会には、笹生選手を含め、昨年と同じく21人の日本人選手が出場します。それぞれの資格と注目選手は以下の通りです。
出場資格 | 選手名 | 備考 |
過去10年の大会優勝者 | 笹生優花 | 大会2連覇&3勝目を目指す |
前年大会トップ10 | 渋野日向子、古江彩佳、竹田麗央、小祝さくら | 昨年は日本勢5人がトップ10入り |
昨季米ツアーポイントランク上位30人 | 西郷真央、畑岡奈紗 | 西郷はシェブロン覇者としてメジャー連勝に挑む |
3月24日付の世界ランク上位75人 | 山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、桑木志帆、河本結、鈴木愛 | 岩井千怜は前週米ツアー初優勝の勢いに乗る |
日本地区予選通過者 | 林菜乃子、池羽陽向、泉田琴菜、木村葉月(アマ)、長澤愛羅(アマ) | |
海外地区予選通過者 | 馬場咲希(ハワイ地区)、勝みなみ、西村優菜(ミネソタ地区) |
日本人ルーキーの活躍にも注目
竹田麗央選手がけん引するルーキー・オブ・ザ・イヤー争いは現在、ランキング上位4人を日本勢が独占。前週「リビエラマヤオープン」で米ツアー初優勝を飾った岩井千怜選手が2位、山下美夢有選手が3位、岩井明愛選手が4位につけており、付与ポイントが高いメジャー終了後の動向にも注目が集まります。
海外の強豪選手たち
世界ランキング1位のネリー・コルダ選手(アメリカ)は、昨年のシェブロン選手権に続くメジャー3勝目を目指します。同ランク2位のジーノ・ティティクル選手(タイ)、そして今大会が14回目の出場(トップ15入り5回)となり、メジャー4勝目を狙う同ランク3位のリディア・コ選手(ニュージーランド)ら、世界のトップランカーたちがタイトルを争います。
<海外勢の主な出場予定選手>
アリセン・コープス、ミンジー・リー、ネリー・コルダ、ジーノ・ティティクル、リディア・コ、イン・ルオニン、ユ・ヘラン、リリア・ヴ、イ・ジョンウン6、アリヤ・ジュタヌガン
賞金と歴史
今大会の賞金総額は、女子ゴルフとしては破格の1200万ドル。女子ゴルフで最も長い歴史を持つメジャー選手権であり、その第80回大会となる今回、どのようなドラマが生まれるのでしょうか。
【日本国内】観戦スケジュール(日本時間)
日本での放送・配信予定は以下の通りです(2025年5月28日現在)。 最新の情報は各プラットフォームでご確認ください。
日付 | 放送/配信 | 時間 (日本時間) |
5月29日(木) | U-NEXT | 20:50~ ライブ配信 |
5月30日(金) | ゴルフネットワーク | 1:00~ (29日深夜) |
U-NEXT | 20:50~ ライブ配信 | |
5月31日(土) | ゴルフネットワーク | 1:00~ (30日深夜) |
U-NEXT | 22:50~ ライブ配信 | |
6月1日(日) | ゴルフネットワーク | 2:00~ (31日深夜) |
U-NEXT | 22:50~ ライブ配信 | |
6月2日(月) | ゴルフネットワーク | 3:00~ (1日深夜) |
*地上波での放送予定は現在のところありません。
まとめ:2025年全米女子オープンを深く楽しむために
- 新たな舞台: ウィスコンシン州のエリンヒルズで全米女子オープンが初開催。2017年男子全米OPでは松山英樹が2位。
- 高額賞金: 賞金総額は1200万ドル。
- 注目選手: ディフェンディングチャンピオンの笹生優花(「すごく楽しみ」と会見)をはじめ、西郷真央、畑岡奈紗、渋野日向子ら日本人選手21人が出場!海外勢ではN.コルダ、L.コらが参戦。
- 歴史と伝統: 80回目を迎える、女子ゴルフ最古のメジャー大会に61カ国1904人がエントリー。
- コースの試練: 起伏に富んだ地形と風が、選手たちの実力を試す。笹生も「すごく難しい」と警戒。
- 日本での視聴: U-NEXTとゴルフネットワークで放送・配信予定。