
2028年に開催されるロサンゼルスオリンピック(以下、ロス五輪)。このスポーツの祭典で、ゴルフ競技に画期的な新種目が加わることが決定しました。それが「男女混合団体戦」です。1904年のセントルイス大会以来、実に124年ぶりとなるオリンピックでのゴルフ団体競技復活ですが、今回は男女がペアを組む現代的なスタイルとなります。
「どんなルールなの?」「どこでやるの?」「日本のペアはどうなる?」など、気になるゴルファーも多いはず。この記事では、ロス五輪のゴルフ新種目「男女混合団体戦」について、現時点で判明している情報を整理し、その魅力と注目ポイントを分かりやすくお伝えします。
ロス五輪で誕生!ゴルフ「男女混合団体戦」の基本情報
まずは、この注目の新種目の概要をチェックしましょう。
項目 | 内容 | 補足 |
正式名称(仮) | Olympic Golf Mixed-Team Event (オリンピック ゴルフ混合団体戦) | |
開催コース | リビエラ・カントリークラブ (Riviera Country Club), カリフォルニア州 | 男女個人戦と同じ会場。PGAツアー屈指の難コースとしても有名 |
開催時期(予定) | 男子個人戦 終了後 ~ 女子個人戦 開始前 | 具体的な日程は未定 |
参加チーム数 | 16チーム(有力) | ※複数の海外メディア報道による有力情報。公式発表は未定 |
参加資格 | 男女個人戦の出場資格を持つ選手から各国最大1チーム(男子1名、女子1名) | 選考基準の詳細は今後発表。個人戦出場が前提となる見込み |
世界屈指の名門コース、リビエラCCで、各国のトップ男女選手がペアを組んで金メダルを目指す。ゴルフファンならずとも、その戦いぶりに注目が集まります。
競技形式はどうなる?戦略性が試される2日間
ロス五輪の男女混合団体戦は、2日間・36ホールのストロークプレーで争われます。採用される2つの競技形式が、この種目の面白さを引き立てます。

- 第1ラウンド:フォーサム (Foursome)
- チームの男女2選手が、1つのボールを交互に打つ形式。
- ティーショットの打順やセカンドショット以降の担当など、緻密な戦略とパートナーとの連携がスコアを大きく左右します。どちらの選手がどの状況で力を発揮できるか、ペアの相性が試されます。
- 第2ラウンド:フォーボール (Four-ball)
- チームの男女2選手が、それぞれ自分のボールでプレーし、ホールごとに良い方のスコアをチームスコアとして採用します。
- 個々の選手の攻撃力が活きる形式です。バーディーチャンスをいかに多く作り、ものにできるかが見どころ。ビッグスコアも期待できるかもしれません。
フォーサムでの堅実なプレーと、フォーボールでの爆発力。異なるスキルと戦略が求められるこの組み合わせは、最後まで目の離せない展開を生み出す可能性があります。
なぜ男女混合団体戦が採用されたのか?その背景
124年ぶりの団体戦復活、そして男女混合という新しい形には、いくつかの理由が考えられます。

- オリンピックでのゴルフ人気: 2016年リオ、2020年東京と、オリンピックでゴルフ競技が大きな盛り上がりを見せたことが、種目追加への追い風となりました。
- ゴルフ界全体の意向: 国際ゴルフ連盟(IGF)を中心に、PGAツアーやLPGAツアーなどの主要団体が連携し、この新種目の採用をIOC(国際オリンピック委員会)に働きかけてきました。
- 男女平等の推進: IOCが推進する男女平等の方針に合致し、男女アスリートが同じ舞台で協力して競い合う理想的な形とされています。
- 選手からの期待の声: トップ選手たち自身が、母国の選手とペアを組んでオリンピックで戦うことに強い関心と意欲を示していたと言われています。
単なる団体戦の復活ではなく、時代の要請に応え、ゴルフの新たな魅力を発信する試みと言えるでしょう。
最大の注目点!各国の代表ペアと日本の可能性
この男女混合団体戦で、ファンが最も注目するのは「どの国の、どの選手がペアを組むのか?」という点でしょう。
例えば、ゴルフ強国アメリカなら、世界ランキング上位のスコッティ・シェフラー選手とネリー・コルダ選手のようなドリームペアが実現する可能性も。
そして、我らが日本代表。男子は松山英樹選手、女子は畑岡奈紗選手、笹生優花選手、古江彩佳選手など、世界で活躍する選手が多数います。誰と誰がペアを組むのか、選考の行方から目が離せません。(※代表選考は今後のオリンピックランキングや選考基準によります)
普段の個人戦では見られない、トップ選手同士の協力プレーや化学反応は、この種目ならではの醍醐味です。