2024年の フジサンケイクラシック は、記憶に残る大会となりました。台風10号の影響による悪天候に見舞われ、初日から3日間連続のサスペンデッド。最終的には36ホールに短縮されるという異例の展開の中、平田憲聖選手がトータル9アンダーで見事優勝を果たしました。
悪天候の中、コースと選手たちの奮闘
富士桜カントリー倶楽部 は、その名の通り富士山麓に位置し、自然の美しさと難コースとして知られています。しかし、今回は台風による雨と霧がその難易度をさらに引き上げました。グリーンキーパーをはじめとするコース管理スタッフは、連日深夜から懸命な復旧作業を行い、選手たちがプレーできる環境を整えました。
大会関係者、ボランティアスタッフの尽力、そして選手たちの粘り強さによって、36ホールとはいえ、競技を成立させることができました。戸張捷ゼネラルプロデューサーは「あれほど気まぐれな台風はない。よくコースが耐えられたと思います」と、関係者への感謝の言葉を述べています。
平田憲聖、冷静さと粘り強さで勝利掴む
平田選手は、第2ラウンドを63で回り、通算9アンダーの暫定トップでホールアウト。その後、天候の回復が見込めず36ホールでの決着が決定したため、プレーすることなく優勝が決まりました。
「まさか、こんな形で勝てるとは思っていなかった」と語った平田選手ですが、悪天候の中でも冷静さを失わず、持ち前の粘り強さで難コースを攻略しました。第1ラウンドでは、2アンダーで踏みとどまり、自称・雨男の面目躍如といったところでしょうか。
勝負の行方は?他の選手たちの活躍
2打差で平田選手を追っていた細野勇策選手は、33年ぶりの左打ち選手によるツアー優勝を目指しましたが、惜しくも3位という結果に終わりました。ショーン・ノリス選手も7アンダーで2位と健闘しました。
また、早稲田大学3年生の中野麟太朗選手は、2年連続でローアマチュアを獲得。「成長を感じた」と語る中野選手の今後の活躍にも期待が高まります。
まとめ:記憶に残るフジサンケイクラシック
2024年のフジサンケイクラシックは、悪天候による異例の展開となりましたが、関係者、ボランティア、そして選手たちの努力によって、無事に幕を閉じました。平田選手の冷静なプレー、そして他の選手たちの奮闘は、多くのゴルフファンに感動を与えたことでしょう。