2025年シーズンの締めくくりとなる「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」。宮崎カントリークラブで行われた最終戦は、これ以上ない劇的な結末を迎えました。
通算9アンダーで並んだ鈴木愛選手と岩井千怜選手のプレーオフ。その激闘を制したのは、ベテランの意地と技術を見せつけた鈴木愛選手でした。本記事では、単なる試合結果だけでなく、彼女がこの優勝を手にするまでに乗り越えた「壁」と、復活のカギとなった練習法について事実に基づきお伝えします。
2ホール目に決着!手に汗握るプレーオフの攻防
最終日、首位と1打差でスタートした鈴木選手は、難コースとして知られる宮崎カントリークラブでスコアを伸ばし、岩井千怜選手との一騎打ちへ持ち込みました。
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18番ホール(パー4)で行われたプレーオフ。1ホール目は両者ともに譲らず、決着は2ホール目へと持ち越されます。
ここで勝負を分けたのは、鈴木選手の精度の高いアプローチでした。フェアウェイからの第2打をグリーン手前の左ラフへ運ぶと、そこから絶妙なアプローチでピン上30センチに寄せることに成功。これをしっかりと沈めてバーディーを奪取しました。
対する岩井選手も健闘しましたが、最後は鈴木選手の「絶対にバーディーを取らなければ勝てない」という強い覚悟が勝利を引き寄せました。これが鈴木選手にとってツアー通算22勝目となります。
「ゴルフをやめようかと」苦悩の夏を乗り越えて
優勝インタビューで鈴木選手が明かしたのは、順風満帆とは言えないシーズンの裏側でした。
実は今年の8月頃、ゴルフに対するモチベーションが著しく低下し、「引退」の二文字が頭をよぎるほどの苦悩を抱えていたといいます。秋になっても予選落ちを経験するなど、精神的にも技術的にも苦しい時期が続いていました。
/#プレーオフ 第2ホール⛳️
\鈴木愛がパー、岩井千怜がボギー
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「プロになって一番辛かった」と振り返るほどのスランプ。しかし、彼女はそこで立ち止まりませんでした。ショットもパッティングも、イメージ通りに打てないもどかしさと向き合い続け、最終戦で見事に花を咲かせたのです。
復活を支えた「重いボール」でのパッティング練習
パットの名手として知られる鈴木選手ですが、今大会前は「パッティングの際、フェースが右を向いてしまう」というミスに悩まされていました。
そこで取り入れたのが、通常よりも重いボール(フェードボール)を打つ練習です。
| 課題と対策 | 内容 |
| 抱えていた課題 | インパクトでフェースが右を向き、狙ったラインに出せない |
| 取り入れた練習 | 重いボールを意識的に打つことで、フェース面をスクエアに保つ感覚を修正 |
| 結果 | 最終日の重要な局面で、迷いなくパターを打てるようになった |
予選ラウンドから試行錯誤を繰り返し、「今週の月曜日、たまたま練習グリーンに中嶋常幸さんがいらしてヒントをいただいた」という偶然の出会いも味方につけました。特効薬となったこの練習法が、9年ぶりの公式戦優勝という最高の結果をもたらしました。
最終リーダーボード(上位)
最後に、2025年リコーカップの上位成績を振り返ります。
| 順位 | 選手名 | スコア |
| 優勝 | 鈴木 愛 | -9 |
| 2 | 岩井 千怜 | -9 |
| 3T | 古江 彩佳 | -5 |
| 3T | 阿部 未悠 | -5 |
| 3T | 申 ジエ | -5 |
| 6T | 荒木 優奈 | -4 |
| 6T | 畑岡 奈紗 | -4 |
| 6T | 金澤 志奈 | -4 |
永久シード獲得の条件となる「30勝」まで、あと8勝。来季以降も鈴木愛選手の、ベテランらしい味わい深いゴルフが見られそうです。
まとめ
- 2025年リコーカップは鈴木愛がプレーオフで岩井千怜を下し優勝
- 公式戦(メジャー)での勝利は実に9年ぶり
- 8月には引退を考えるほどの不調に陥っていた
- 中嶋常幸プロのアドバイスや重いボールを使った練習でパットを修正
- ツアー通算22勝目を挙げ、永久シード(30勝)へ意欲を見せる






