ゴルフ界の至宝、リディア・コーが帰ってきた！先日閉幕したAIG全英女子オープンにて、見事8年ぶりのメジャータイトルを獲得しました。オリンピックでの金メダル獲得に続き、輝かしい功績を次々と打ち立てる彼女の快進撃は、まさに圧巻の一言です。
今回は、この歴史的勝利を詳しく振り返り、リディア・コーの強さの秘密に迫りたいと思います。
悪天候をものともせず、世界トップクラスの選手たちを抑え込む
全英女子オープンの舞台となったセントアンドリュース・オールドコースは、最終日、冷たい風雨に見舞われました。そんな過酷なコンディションの中、リディア・コーは揺るぎない精神力と卓越した技術で、世界ランキング1位ネリー・コルダ、ディフェンディングチャンピオンのリリア・ブー、そして2度の優勝経験を持つ申ジエといった強豪たちとの熾烈な争いを制しました。
特に、14番ホール（パー5）でのコーのバーディーと、コルダのダブルボギーはこの試合の大きなターニングポイントとなりました。このホールでの攻守が、最終的な勝敗を分ける鍵となったと言えるでしょう。
由緒ある名門コースを舞台に、2024年AIG全英女子オープンは新たな伝説を刻みました。世界最高峰の選手たちが集結する中、輝かしい優勝を手にしたのはリディア・コ。2013年にアマチュアとしてこの地を踏んだ少女は、今、真のチャンピオンへと羽化しました。当時、ステイシー・ルイスが女王に輝いた大会を、アマチュアとして経験したコ。その記憶が、彼女の胸に深く刻まれていたことは想像に難くありません。オリンピックでの金メダル、そしてLPGA殿堂入りという栄誉を手にしたわずか2週間後、彼女は3打差を追う立場から最終ラウンドをスタート。2つの偉業達成に挑む彼女の戦いは、まさに息を呑むものでした。
前半は静かな立ち上がりでしたが、4番ホールで待望のバーディーを奪取。流れを引き寄せると、厳しいコンディションとなった日曜日の後半、14番ホールで再びバーディーを奪い、首位との差を1打に縮めます。そして迎えた最終18番ホール、劇的なバーディーを沈め、プレッシャーはディフェンディングチャンピオンのリリア・ブーへと重くのしかかります。ブーのプレーオフを賭けたパットは、カップのわずか手前で力尽き、コが3度目のメジャー制覇を成し遂げました。歓喜に沸くギャラリーの中、家族と共にスウィルケン・ブリッジを渡るコの姿は、この大会の歴史に永遠に刻まれるであろう、感動的なシーンとなりました。
18番ホールの劇的バーディーで勝利を確実なものに
最終18番ホール、コーはピンそばに寄せ、見事バーディーパットを沈めました。この時点で7アンダーとし、 クラブハウスリーダーに。その後、コルダ、ブーが逆転の可能性を残していましたが、どちらも18番でスコアを伸ばすことができず、コーの優勝が確定しました。
グリーン脇で見守っていたコーは、勝利の瞬間、顔を覆って涙を流しました。オリンピック金メダル、そして全英女子オープン制覇という偉業達成の喜びと安堵が、彼女の目から溢れ出た瞬間でした。
The 2024 AIG Women's Open Champion! 🏆 pic.twitter.com/gbEzj3fuYx
— AIG Women’s Open (@AIGWomensOpen) August 25, 2024
復活優勝から見える、リディア・コーの進化
2015年のエビアン選手権、2016年のANAインスピレーションでメジャーを制覇し、一時は世界ランキング1位に君臨したリディア・コー。しかし、その後はスランプに陥り、勝利から遠ざかる時期もありました。
それでも、彼女は決して諦めませんでした。スイング改造やメンタルトレーニングなど、様々な努力を重ね、再び世界の頂点に返り咲いたのです。今回の全英女子オープン優勝は、彼女のたゆまぬ努力と進化の証と言えるでしょう。
今後の活躍にますます期待！
オリンピック金メダル、そして全英女子オープン制覇という最高の形で2024年夏を締めくくったリディア・コー。彼女の今後の活躍に、世界中のゴルフファンが大きな期待を寄せています。再び黄金期を迎えた彼女のプレーから、これからも目が離せません！
