
2024年パリオリンピック、男子ゴルフ競技で劇的な幕切れが訪れました。世界ランク1位、アメリカのスコッティ・シェフラー選手が最終ラウンドで驚異の9アンダー62を叩き出し、通算19アンダーで金メダルを獲得しました。 圧巻のプレーで世界中のゴルフファンを魅了したシェフラー選手の偉業を、詳しく振り返ってみましょう。
怒涛のバーディラッシュで逆転劇を演出
最終ラウンドを迎えたシェフラー選手は、優勝争いからはやや離れた位置にいました。しかし、スタートから3連続バーディを奪うなど好調な滑り出しを見せると、後半は怒涛のバーディラッシュ! 6つのバーディを奪い、ノーボギーという完璧なゴルフを展開しました。
一時はトミー・フリートウッド選手と首位で並びましたが、フリートウッド選手が17番ホールでボギーを叩いたことで、シェフラー選手の金メダルが確定しました。
パリオリンピック2024で金メダルを手にしたのはスコッティ・シェフラー🥇🇺🇸
📍 @OlympicGolf pic.twitter.com/4PZCfjVWAy
— PGA TOUR Japan (@PGATOUR_Japan) August 4, 2024
世界ランク1位として初の金メダリストに
シェフラー選手はこの勝利により、オリンピックゴルフ競技において、世界ランク1位在位中に金メダルを獲得した初のゴルファーとなりました。
また、今年はマスターズを含むPGAツアー6勝を挙げるなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍を続けています。オリンピックでの金メダル獲得は、彼にとってキャリアのハイライトとなることは間違いありません。
プレッシャーをはねのけ、掴み取った栄光
最終ラウンドのプレッシャーの中、シェフラー選手は冷静さを保ち、自身のプレーに集中し続けました。
「前半は良いパットを打ってもなかなか入らず、フラストレーションが溜まりましたが、辛抱強くプレーし続けることを心がけました。後半は10番ホールでナイスパットを決めることができ、そこから流れに乗ることができました。」とシェフラー選手は語っています。
Scottie Scheffler: the best golfer on the planet, a gold medal winner, and a very proud American.🇺🇸 pic.twitter.com/qzAeXhhTzD
— OutKick (@Outkick) August 4, 2024
勝利の瞬間、キャディと抱擁
フリートウッド選手のプレーを待つ間、シェフラー選手は万が一のプレーオフに備えて練習場で調整を続けました。そして、フリートウッド選手の最後のパットが決まらず、シェフラー選手の金メダルが確定した瞬間、彼はキャディのテッド・スコットと抱き合い、喜びを分かち合いました。
Scottie Scheffler's dad made sure he and his caddie went to the range to stay ready in case of a playoff for Olympic gold 👀 pic.twitter.com/2QTjZdqLuO
— ESPN (@espn) August 4, 2024
この感動的なシーンは、テレビカメラを通して世界中に配信され、多くのゴルフファンを感動させました。
シェフラー選手の今後の活躍にも期待が高まります。彼のプレーは、世界中のゴルファーに夢と希望を与えてくれることでしょう。