世紀の祭典、パリ五輪もいよいよ終盤。日本中が固唾をのんで見守る中、ゴルフ競技男子は8月3日、運命の第3ラウンドを迎えました。
2日目まで首位タイと絶好のスタートを切った松山英樹選手。しかし、この日は一転、厳しい戦いを強いられることになります。
強風吹き荒れる難コンディション
3日目は朝から強い風が吹き荒れ、多くの選手がスコアメイクに苦しむ展開に。特に、午前中の風は強く、グリーン上でもボールが動くほどの難コンディションとなりました。
松山選手も序盤からこの強風には苦戦を強いられます。2番ホールではティーショットを池に入れ、ボギーが先行。その後もティーショットが安定せず、なかなかチャンスを作ることができません。
後半、意地のバーディーで望みをつなぐ
苦しい展開が続く中、松山選手は後半に入ると徐々にショットの調子を取り戻していきます。10番ホールでは約2.5メートルのバーディーパットを沈めると、12番ホール、15番ホールでもバーディーを奪取。一時は首位と2打差まで詰め寄り、逆転優勝への期待を抱かせます。
特に、15番ホールのロングパットは圧巻でした。ピンまで10メートル以上もある難しいパットでしたが、松山選手はラインを完璧に読み切り、ボールをカップに沈めてみせました。
痛恨のボギー、後退を許す
しかし、勝負どころでミスが出てしまいます。16番ホールではパーパットを外してボギー。せっかく作った流れを断ち切ってしまい、再び後退を許してしまいます。
その後、17番ホール、18番ホールとパーセーブを続けるも、スコアを伸ばすことはできず。この日はイーブンパーでホールアウトし、首位と3打差の4位タイに後退してしまいました。
3日目を終えて、松山英樹は首位と3打差、通算11アンダーの4位T💪🇯🇵@OlympicGolf | @HidekiOfficial_ pic.twitter.com/MHQUT5ZYfI
— PGA TOUR Japan (@PGATOUR_Japan) August 3, 2024
逆転メダルへ、最終日にかける思い
最終日を前に、松山選手は首位と3打差。決して追いつけない差ではありませんが、優勝するためにはチャージが必要となります。
「(金メダルを)狙える位置で終えることができたので、最終日もベストを尽くしていいプレーをしたい。」
Last man on the range 🏌️♂️ pic.twitter.com/u5truHCEha
— PGA TOUR (@PGATOUR) August 3, 2024
試合後、松山選手はそう語りました。逆境にも決して諦めない、彼の真骨頂とも言える粘り強さに期待しましょう。最終日、松山選手の逆転劇に期待です。