ゴルフ場で18ホールを終えたあと、何をしますか?
クラブハウスで食事をする。
仲間と今日のラウンドを振り返る。
そんな時間も、ゴルフの楽しみの一つです。
そこに目をつけたのが、アメリカのレストランチェーン「Chili’s」。

2026年8月28日・29日の2日間、米カリフォルニア州バーバンクのDeBell Golf Clubで、期間限定イベント「Chili’s Golf Club」を開催します。
しかもコンセプトは、
「19番ホール」
です。
ゴルフ場にレストランができる。
一見すると、それだけの話に思えます。
しかし実は、この企画には「これからのゴルフ場はどうあるべきか?」を考えるヒントがあります。
そもそも「19番ホール」って何?
もちろん、本物の19番ホールはありません。
ゴルフは18ホールで終了します。
それなのに「19番ホール」という言葉が存在するのは、ラウンド終了後にクラブハウスやバーなどで仲間と過ごす時間を、ゴルフの延長として表現することがあるからです。
今日のバーディー。
あのOB。
最後のパット。
ラウンドが終わってから始まる会話も、ゴルフの楽しみです。
Chili’sは、その時間そのものをイベントにしました。

2日間だけ、本当にゴルフ場がChili’sになる
会場はDeBell Golf Club。
8月28日と29日の午前9時から午後5時まで、クラブハウスを使った期間限定のポップアップイベントが行われます。
DeBell Golf Clubの公式イベント情報にも、Chili’sのポップアップを一般公開することが記載されています。
つまり、常設レストランがゴルフ場にできるわけではありません。
2日間だけ、ゴルフ場がChili’sになる。
この限定感も、SNSで話題を作りやすいポイントでしょう。
ゴルファーだけが対象ではない
今回の企画でもう一つ面白いのが、ゴルフをしない人も参加できることです。
Chili’s側は、ゴルファーだけでなくファンも歓迎すると発表しています。
つまり、
「ゴルフはしないけどChili’sが好き」
という人も、ゴルフ場へ行く理由ができます。
ここは日本のゴルフ業界にとっても重要なポイントです。
ゴルフ場というと、どうしても「ゴルファーだけの場所」と考えがち。
でも、食事やイベントを目的に人を呼べれば、ゴルフをしない人にも接点を作れます。
人気メニューも登場
イベントではChili’sの人気メニュー「Triple Dipper」などが提供されます。
さらに、ゴルフを意識した限定ドリンクも登場。
「Tee Time Marg」など、ゴルフとレストランを組み合わせた名前の商品も用意されています。
つまり、単にクラブハウスを借りただけではありません。
食事そのものまで「ゴルフイベント」に変えているのです。

ゴルフウェアまで作った
さらにChili’sは、アクティブウェアブランド「Rhoback」と組み、ゴルフ向けの限定コレクションも展開しています。
ゴルフポロやキャップ、フーディーなどを用意。
食べる。
遊ぶ。
着る。
ゴルフ場で過ごす時間を、一つのブランド体験にまとめています。
なぜ、この企画が面白いのか
個人的に面白いと思うのは、
「ゴルフを売っていないこと」
です。
Chili’sはゴルフクラブを売るわけではありません。
ゴルフレッスンを売るわけでもありません。
ゴルフそのものを始めてもらおうとしているわけでもありません。
狙っているのは、
「ゴルフの前後にある時間」
です。
ここに大きな可能性があります。
朝、ゴルフ場へ行く。
プレーする。
食事をする。
写真を撮る。
ショップを見る。
友人と話す。
帰宅する。
これら全部を「ゴルフの日」と考えれば、ゴルフ場にはまだまだ新しいビジネスの余地があります。
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日本でもできそうなことが多い
この考え方は、日本でも応用できそうです。
例えば、
地元の人気ラーメン店とゴルフ場。
人気カフェとゴルフ場。
スイーツ店とゴルフ場。
音楽イベントとゴルフ場。
ファッションブランドとゴルフ場。
こうした組み合わせなら、ゴルフをしない人にも興味を持ってもらえます。
「ゴルフ場へ行く=18ホールをプレーする」
という固定観念を少し外してみるだけで、いろいろなアイデアが出てきます。
SILLAID EENOUR VOYAGE mini
なぜSNS向きなのか
今回のイベントは、写真にも強いです。
「ゴルフ場にChili’sがある」
それだけで珍しい。
さらに料理がある。
限定グッズがある。
ゴルフカートもある。
芝生の上にレストランブランドが入る。
投稿したくなる素材が最初から揃っています。
これは、テレビCMよりもSNS時代に合ったイベントの作り方だと思います。
ゴルフ場は「18ホールだけ」じゃない
今回の企画を見ていて、改めて思うことがあります。
ゴルフ場は、18ホールをプレーするためだけの施設ではないのかもしれません。
スタート前の時間。
ラウンド中。
ラウンド後。
食事。
会話。
ショッピング。
イベント。
こうした周辺の体験まで含めて「ゴルフの日」を作ることができれば、ゴルフに興味を持つ人を増やせる可能性があります。
Chili’sが今回やっているのは、その一例です。
nana beat GOLF編集部の視点|「19番ホール」をもっと自由に
今回のChili’s Golf Clubで一番面白いのは、19番ホールを特別な場所として考え直したことです。
ゴルフを終えたら帰る。
ではなく、
「ここからもう一つ楽しみが始まる」
と考える。
これはゴルフ場にとってかなり大きな発想です。
もし日本のゴルフ場でも、
「ラウンドしなくても行きたくなるイベント」
が増えていけば、今までゴルフ場とは無縁だった人を呼び込めるかもしれません。
そして、その人が数年後にゴルフを始める可能性だってあります。
ゴルフ人口を増やす方法は、
「ゴルフをしてください」
と呼びかけることだけではない。
「まずゴルフ場に遊びに来てください」
という入口もあっていいのではないでしょうか。
まとめ|ゴルフ場にレストランという発想は、意外と理にかなっている
2026年8月28日・29日の2日間、米カリフォルニア州のDeBell Golf Clubで「Chili’s Golf Club」が開催されます。
クラブハウスを「19番ホール」に見立て、Chili’sの料理や限定ドリンク、Rhobackとのゴルフウェアまで展開する期間限定イベントです。
しかも、ゴルファーだけでなくゴルフをしない人も参加できます。
この企画が面白いのは、
ゴルフを売るのではなく、ゴルフの周りにある楽しさを売っていること。
ゴルフ場に行く理由が「18ホールをプレーする」だけではなくなれば、新しい客層を取り込めるかもしれません。
日本でもいつか、
「今日はゴルフをしに行く」のではなく、
「今日はゴルフ場で遊びに行く」
という日が増えていくのかもしれません。
18番ホールの先にある「19番ホール」。
そこには、ゴルフ業界がまだ掘り起こしていない楽しみが、意外とたくさん残っているのではないでしょうか。
※本記事は2026年8月28日時点で公開されているChili’s、DeBell Golf Clubなどの情報をもとに作成しています。
※「Chili’s Golf Club」は常設店ではなく、2026年8月28日・29日に開催される期間限定のポップアップイベントです。
※イベント内容や営業時間などは変更される場合があります。