
楽天グループは2026年7月29日、ゴルフ場予約サイト「楽天GORA」が提供する「楽天ゴルフスコア管理アプリ」のAIゴルフスイング解析機能を拡充したと発表しました。スマートフォンで撮影したスイング動画をAIが解析する機能に、過去の履歴を活かした分析や、課題に合わせたレッスン機能などが加わっています。あわせて、解析回数を大幅に増やした有料プランも始まりました。
この機能は、自分のスイングを客観的に見直したいゴルファーにとって、手軽な練習の補助になりえます。一方で、AIの解析は万能ではありません。この記事では、発表された内容を整理したうえで、無料と有料の違い、どんな人に向くか、そして使いこなすうえで押さえておきたい注意点をまとめます。
出典:楽天グループ株式会社 プレスリリース(PR TIMES、2026年7月29日)。機能名・回数・対応環境などの詳細は、発表時点の情報です。有料プランの料金など、本リリースに記載のない項目は、楽天GORAの特設ページで確認してください。特設ページ:https://gora.golf.rakuten.co.jp/doc/guide/gora_app/score/swing/
何が変わったか——追加された5つの機能
今回の拡充で追加されたのは、次の5つです。うち2つは有料プランで利用できます。
| 機能 | できること | プラン |
|---|---|---|
| スイングカルテ機能 | 解析履歴から、平均スイングスコア・クラブパスの傾向・スイング軸・練習頻度・スコアの推移を表示。過去10回分を、フェーズやチェックポイント(肘・手の位置など)ごとに見比べられる | — |
| レッスン機能 | スイングを改善するためのアドバイスを提示 | — |
| スイング軌道の可視化機能 | 解析結果の画面で、動画に合わせてスイングの動きを描画し、課題を特定しやすくする | — |
| プロによるアドバイス動画 | 各チェックポイントで、内藤雄士プロのワンポイントアドバイス動画を閲覧 | 有料 |
| 解析の難易度選択機能 | 難易度を3段階から選択。ビギナー(22項目)・スタンダード(41項目)・プロ(より厳格な判定) | 有料 |
このうち、特に注目したいのはスイングカルテ機能です。1回ごとの解析だけでなく、期間やクラブで絞り込んで傾向を見られるため、「最近ドライバーのクラブパスが安定しない」「練習頻度に対してスコアが伸びているか」といった、継続的な振り返りに使えます。過去10回分を同じチェックポイントで並べて見比べられる点も、自分では気づきにくい癖の発見に役立ちます。

なお、このAIスイング解析は、2026年3月にも、フェーズやクラブヘッドの検出、利用者の姿勢推定などの改善が行われ、解析精度が向上したと発表されています。今回の拡充は、その土台の上に載ったものです。
無料と有料の違い——回数と、プロ動画・難易度選択
アプリ自体は無料で、AIスイング解析も無料で利用できます。無料プランと有料プランの主な違いは、解析の回数と、有料専用の2機能です。
| 項目 | 無料プラン | 有料プラン |
|---|---|---|
| 1カ月の解析回数 | 月2回(初月は5回) | 月100回 |
| 内藤雄士プロのアドバイス動画 | — | 利用可 |
| 難易度選択(ビギナー/スタンダード/プロ) | ビギナーのみ | 3段階から選択可 |
有料プランの具体的な料金は、今回のプレスリリース本文には記載がありません。最新の料金は、楽天GORAの特設ページで確認してください。
使い分けの目安としては、「まずは無料で、自分のスイングを数回見てみたい」人には無料が向きます。月2回(初月5回)でも、ドライバーとアイアンを1回ずつ、といった使い方はできます。一方で、練習のたびに記録して傾向を追いたい人、プロの解説と合わせて改善したい人は、月100回まで解析できる有料プランの価値が大きくなります。自分の練習頻度と照らして、回数が見合うかで判断するとよいでしょう。
どんなゴルファーに向くか
この機能が特に力を発揮しやすいのは、次のような人です。
- 一人で練習していて、第三者の目がない人。自分のスイングは、自分では正しく見えていないことが多くあります。AIが姿勢・手の位置・シャフトの角度・ヘッドの位置を客観的に示してくれるのは、大きな補助になります。
- レッスンに通う時間や費用が取りにくい人。プロの対面レッスンの代わりにはなりませんが、内藤雄士プロの動画と組み合わせて、基本的なチェックポイントを自分で確認できます。
- 上達の過程を記録として残したい人。スイングカルテで推移を追えるため、「先月よりここが改善した」という手応えを可視化できます。
逆に、すでにコーチについて定期的に指導を受けている人にとっては、補助的な位置づけになります。コーチの指導と、AIの客観データを併用する使い方が現実的です。
使いこなしの視点——AI解析を過信しない

ここは、発表資料には書かれていない、使う側の視点です。AIスイング解析は強力な道具ですが、万能ではありません。次の点を押さえておくと、道具に振り回されずに済みます。
- AIが見るのは「形」です。姿勢・角度・位置・軌道は客観化できますが、ボールの実際の飛び方、打感、コースでの判断は、AIの画面には映りません。解析スコアが良くても球が曲がる、ということは起こりえます。形と結果の両方を見てください。
- 解析スコアを目的にしない。スコアを上げるためにスイングを直すのであって、解析の点数を上げることが目的になると、本末転倒になります。点数は目安です。
- 実打とラウンドで確かめる。解析で得た気づきは、実際に球を打ち、コースで試して初めて意味を持ちます。画面の中だけで完結させないことが大切です。
- 撮影環境で結果が変わります。撮影の角度・距離・明るさで、解析の精度は変わります。毎回同じ条件で撮ると、比較がしやすくなります。
始め方と、対応環境の注意
利用の流れは、次の通りです。
- 「楽天ゴルフスコア管理アプリ」をインストールする(iOS版・Android版あり。アプリは無料)。
- AIスイング解析機能の利用には、楽天会員の登録が必要。スコア登録などは会員登録なしの「ゲスト」でも一部利用できますが、AIスイング解析には会員登録が要ります。
- スイング動画を撮影し、アプリにアップロードして解析する。
対応環境は、iOS版がiOS 16.0以上、Android版がAndroid OS 9.0以上です。ここで一つ、重要な注意があります。Android端末では、端末の仕様により、解析に必要な動画撮影ができない場合や、解析精度が低下する場合があると、発表資料に明記されています。Androidを利用する方は、事前に自分の端末で撮影と解析ができるかを確認しておくと安心です。
また、ゲストとして登録したスコアは、確認画面を完了するとその後閲覧できなくなるなど、一部機能に制限があります。継続的に記録を残したい場合は、会員登録しての利用が前提になります。
最後に
今回の拡充は、自分のスイングを客観的に見たいゴルファーにとって、手軽な選択肢が一つ増えたことを意味します。無料で試せる範囲もありますから、まずは自分のスイングを数回解析してみて、継続的に使う価値があるかを確かめるのが堅実です。
道具は、使いようで良くも悪くもなります。AIの解析を「答え」ではなく「気づきのきっかけ」として使い、実打とラウンドで確かめる。その距離感を保てれば、練習の効率は確かに上がるはずです。
※この記事は、楽天グループ株式会社のプレスリリース(PR TIMES、2026年7月29日)に基づき、編集の視点を加えて作成しています。機能・回数・対応環境は発表時点の情報であり、変更される場合があります。有料プランの料金など本リリースに記載のない項目、および最新情報は、楽天GORAの特設ページ(https://gora.golf.rakuten.co.jp/doc/guide/gora_app/score/swing/)で確認してください。本記事は特定の製品・サービスの購入を推奨するものではありません。

