緑鮮やかな新潟のコースを舞台に、今年も「ヨネックスレディスゴルフトーナメント 2025」が熱い戦いを繰り広げました。特に最終日は、上位選手が目まぐるしく入れ替わる、まさに手に汗握る展開。その激戦を制し、栄光のトロフィーを掲げたのは、プロ4年目の高野愛姫(たかのあいひ)選手でした。最終日に驚異のスコア「64」を叩き出し、通算15アンダーで見事なツアー初優勝を飾りました。
彼女が掴んだ悲願の初タイトル。その背景には、他の選手たちとの熾烈なバーディー合戦がありました。
序盤からヒートアップ!最終日の優勝争い
最終日のゴルフは、スタートから目が離せませんでした。優勝争いをリードする選手たちが、序盤から積極的にスコアを伸ばし始めます。
1番ホール(PAR5)では、2位からスタートした穴井詩選手が、見事なショットでグリーンを捉えイーグルチャンスを演出。同じく最終組の沖せいら選手も、素晴らしいアプローチからバーディーを奪い、ギャラリーを沸かせました。最終日は誰が抜け出すのか、まったく先が読めない展開で幕を開けたのです。
| 選手名 | 主なハイライト |
| 穴井 詩 | 1番で見事な2オン。6番でもバーディーを奪い、序盤をリード。 |
| 沖 せいら | 1番、4番と精度の高いショットでバーディーを先行。 |
高野愛姫、怒涛のバーディーラッシュで首位へ
この日の主役となった高野愛姫選手。そのプレーは、まさに圧巻の一言でした。5番ホールで3連続となるバーディーを決めると、後半に入ってもその勢いは止まりません。
- 10番ホール: ピンそばにつける完璧なショットでバーディー。
- 13番ホール(PAR5): 2打目をピンに絡めるスーパーショット。楽々とバーディー。
- 15番ホール: これまたピンにピタリと寄せるショットでバーディー。
気づけば、彼女のスコアは-16に達し、ついに単独首位に躍り出ました。追いかける立場から一転、追われる立場へ。しかし、彼女のプレーに揺らぎは見られませんでした。
意地とプライドの応酬。食らいつくライバルたち
高野選手がスコアを伸ばす中、他の選手たちも黙ってはいません。特に輝きを放ったのが、若手の荒木優奈選手と、百戦錬磨のイミニョン選手です。
荒木選手は、11番、12番で連続バーディー。特に12番で見せた長いバーディーパットは、彼女の才能を感じさせる素晴らしい一打でした。寺岡沙弥香選手も連続バーディーを奪うなど、若手選手の活躍が大会を大いに盛り上げました。
一方、イミニョン選手は最終18番ホールで劇的なバーディーパットを沈めます。本人は外したと思ったそうですが、ボールはカップに吸い込まれ、驚きと笑顔が入り混じった表情が印象的でした。
栄光のフィニッシュ。高野愛姫、涙のウィニングパット
そして迎えた最終18番ホール。2位と3打差の単独首位でこのホールを迎えた高野選手は、最後まで冷静でした。ウィニングパットを確実に沈めると、ようやく安堵の表情と笑顔がこぼれます。通算15アンダー、最終日は8バーディー、1ボギーの「64」。堂々たるスコアでのツアー初優勝でした。
試合後には、ファンサービスとしてサインに応じる姿も。多くのファンから祝福を受け、新たなヒロインの誕生をゴルフ界に強く印象付けました。
まとめ:ヨネックスレディス2025、激闘の記憶
- 新ヒロイン誕生: 高野愛姫が通算15アンダー、最終日「64」の猛チャージでツアー初優勝を達成。
- 若手の躍動: 荒木優奈、寺岡沙弥香など、多くの若手選手が上位争いを演じ、大会を盛り上げた。
- ベテランの意地: 穴井詩、イミニョンといった実力者たちも素晴らしいプレーで優勝争いを繰り広げた。
- 劇的な展開: 最終日はバーディー合戦となり、最後まで誰が勝つか分からないスリリングな一日となった。











