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ゴルフコラム

安田祐香、雨中の激闘制しツアー2勝目 – 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン最終日

2025年4月13日、埼玉県・石坂ゴルフ倶楽部 で開催された「 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 」最終日。降りしきる雨の中、安田祐香選手が劇的なプレーオフを制し、昨年9月以来となるツアー通算2勝目を飾りました。若手選手の活躍も光った今大会の模様をお伝えします。

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雨中のプレーオフ、4ホールの死闘

最終日を首位と1打差の2位でスタートした安田祐香選手は、2バーディ、1ボギーの「71」で回り、通算9アンダーでホールアウト。同じく通算9アンダーで並んだ河本結選手、そしてルーキーの中村心選手との3人によるプレーオフに突入しました。

【プレーオフハイライト】雨の中の激戦を制したのは? 富士フイルム・スタジオアリス女子オープン – Playoff│JLPGAオフィシャルチャンネル

舞台となったのは18番ホール。雨脚が強まる厳しいコンディションの中、繰り返される戦いが繰り広げられました。

  1. プレーオフ1ホール目:
    • ティショットは安田選手、中村選手がフェアウェイ、河本選手が左バンカーへ。
    • 中村選手はグリーンを捉えきれず、パーパットを決められずボギー。ここで脱落となりました。
    • 安田選手、河本選手は共にパーセーブ。
  2. プレーオフ2ホール目:
    • 河本選手がフェアウェイ、安田選手はバンカーへ。
    • 両者ともにグリーンを外し、アプローチも寄せきれずボギー。決着は持ち越し。
  3. プレーオフ3ホール目:
    • 安田選手がフェアウェイ、河本選手はバンカーへ。
    • 両者グリーンに乗せるも距離を残し、共にパー。
  4. プレーオフ4ホール目:
    • 両者バンカーへ。河本選手は2打目をミスし、アプローチもオーバーしてボギー。
    • 安田選手は着実にパーセーブ。

4ホールに及ぶ激闘の末、安田選手が勝利を掴み取りました。優勝スピーチでは、「今日はすごい大雨の中でのラウンドでしたけど、初優勝とは違った強い気持ちで戦えました。プレーオフまでたくさんのギャラリーの方に残っていただき、すごい力になりましたし、結果優勝できてすごくうれしいです」と、悪天候の中最後まで声援を送った観衆への感謝と、強い意志で掴んだ勝利の喜びを語りました。

ルーキー中村心・入谷響、初優勝への挑戦と涙

今大会では、19歳のルーキー2人の活躍も大きな注目を集めました。

3位タイからスタートした中村心選手は、一時は単独首位に立つ健闘を見せましたが、正規の最終18番で3パットのボギーを叩きプレーオフへ。そのプレーオフでも1ホール目で敗退となり、プロテスト合格者一番乗りでの優勝は叶いませんでした。「悔しいです。外れるとは思わずにイメージは悪くなかったけど、緊張していて打てなかった」と、涙ながらに勝負どころでのパットを振り返りました。それでも、「結構戦えるなという気はしました。楽しかった」と手応えも口にし、次戦への糧とすることを誓いました。

一方、単独首位で最終日を迎えた入谷響選手も、プレッシャーの中でスコアを伸ばせず「73」。プレーオフに1打届かない通算8アンダーの4位タイで大会を終えました。「思っていた以上に緊張してよくわからなかった」と語り、最終18番では1mのパーパットを外す場面も。持ち味の飛距離も雨で活かしきれませんでしたが、最終日最終組でのプレーは貴重な経験となったはずです。試合後、同じく悔し涙を流す同期の中村選手と顔を合わせると、こらえていた涙が溢れました。

トミーアカデミーで共に腕を磨いた若き2人の悔し涙は、今後の更なる飛躍を期待させるものでした。

富士フイルム・スタジオアリス女子オープン 最終結果

激戦となった今大会の上位成績は以下の通りです。

順位スコア選手名備考
1-9安田祐香プレーオフ
2T-9中村心
2T-9河本結
4T-8入谷響
4T-8岩井千怜
4T-8蛭田みな美
7T-7佐久間朱莉
7T-7ペ・ソンウ
9T-6佐藤心結
9T-6金澤志奈

注目選手では、開幕から4戦連続トップ10入りを果たしていた菅楓華選手は通算1アンダーの26位タイ。前年覇者の阿部未悠選手は通算2オーバーの42位タイで大会を終えました。

優勝賞金と豪華副賞、安田選手の喜び

安田選手は優勝賞金1800万円に加え、豪華な副賞も手にしました。特に注目されたのは、メルセデス・ベンツの「GLA 180」(メーカー希望小売価格 約600万円)。表彰式では大きな鍵の模型を手に記念撮影に応じ、喜びの表情を見せました。その他、富士フイルムビジネスイノベーション製複合機なども贈呈されました。

雨中の難しいコンディションを乗り越え、精神的な強さを見せて掴んだ今回の優勝。安田選手の今後のさらなる活躍、そして今回悔しい思いをした若手選手たちの成長から目が離せません。

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