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LPGAフォード選手権:竹田・山下の試練と吉田の躍進 アリゾナで明暗分かれる日本勢

LPGAツアー「フォード選手権 presented by Wild Horse Pass」の2日目がアリゾナ州ワールウインドGCで行われ、日本勢にとっては厳しい現実と確かな手応えが交錯する一日となりました。優勝次戦となった竹田麗央選手、そして国内ツアーで圧倒的な強さを見せてきた山下美夢有選手が予選落ちを喫する一方、吉田優利選手が驚異的な巻き返しを見せるなど、フィールドの硬さが各選手のプレーに影響を与えたようです。


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優勝の熱気から一転、竹田麗央が直面したアリゾナの試練

3週間前の「ブルーベイLPGA」でツアーメンバーとして初優勝を飾った竹田麗央選手。その勢いをアリゾナに持ち込みたいところでしたが、今大会は厳しい結果となりました。初日をアンダーパーで終えたものの、2日目は「73」とスコアを落とし、通算2アンダーで今季初の予選落ち。

「きのうに比べたらグリーンは止まりやすかったと思うけど、それ以前に自分のショットが良くなかった」と振り返る竹田選手。特に、乾燥地帯特有の硬い地面への対応に苦慮した様子がうかがえます。「ここまで硬いのは初めて。どうやって打てばいいのか、あまりつかめずに終わった感じもする」。

この経験を糧に、「日本でここまで硬いコースはなかったので、それに応じたクラブにトライしてみるのもいいのかなと。練習します」と、すでに対策に向けて思考を巡らせています。優勝という大きな成功の直後だからこそ、新たな課題への直面は、さらなる成長へのきっかけとなるかもしれません。

山下美夢有、ショットの安定性に課題 「今のままじゃ絶対無理」

国内ツアーで2年連続年間女王に輝いた山下美夢有選手も、今大会は苦しい戦いを強いられました。初日の出遅れを取り戻せず、2日目も「72」と伸ばしきれず予選通過はなりませんでした。海外メジャーを除くLPGAツアーのレギュラー大会での予選落ちは、2022年10月の日本ツアー「マスターズGCレディース」以来、約2年5ヶ月ぶりとなります。

山下選手は、コースコンディション以上に自身のプレー内容に厳しい目を向けています。「(コース)よりも、まだショット自体の安定性がない。(全体が)これだけスコアが伸びているので、それに対応できなかった」。目標とする優勝やシード権獲得に向けて、「今のままじゃ絶対無理だと思う。しっかり見直していきたい」と、強い危機感を口にしました。

この後、一時帰国し、コーチである父・勝臣さんとショットの修正に取り組むとのこと。課題を明確に捉え、改善に取り組む姿勢は、彼女の強さの根幹とも言えるでしょう。

明暗くっきり:吉田優利「64」の猛追、岩井千怜も浮上

厳しい状況の選手がいる一方で、素晴らしいパフォーマンスを見せた選手もいます。初日126位と大きく出遅れた吉田優利選手が、2日目に圧巻のプレーを披露。1イーグル6バーディの「64」をマークし、通算6アンダーまで急浮上。暫定カットラインを上回り、週末への切符を手にしました。

同様に、初日112位だった岩井千怜選手もノーボギーの「66」とスコアを伸ばし、通算5アンダーで予選通過圏内に浮上しています。

フォード選手権 2日目 午前組 主な日本勢の結果

選手名2日目スコア通算スコア備考
吉田 優利64 (-8)-6大幅巻き返し
岩井 千怜66 (-6)-5巻き返し
西村 優菜70 (-2)-1予選落ち
竹田 麗央73 (+1)-2予選落ち
山下 美夢有72 (E)+2予選落ち
渋野 日向子73 (+1)+2予選落ち

※スコアはホールアウト時点

対照的に、渋野日向子選手、西村優菜選手は、残念ながら予選カットラインには届きませんでした。

大会上位と日本勢の今後

大会は、世界ランキング1位のネリー・コルダ選手(アメリカ)とジーノ・チティクル選手(タイ)が通算12アンダー(※記事執筆時点の情報に基づくため、最新情報は公式サイト等でご確認ください)で首位に並ぶ混戦模様となっています。吉田選手が叩き出した「64」は、チティクル選手と並んでこの日のモーニングウェーブでのベストスコアタイでした。

予選落ちとなった山下選手は次週から国内ツアー2連戦(ヤマハレディース、富士フイルム・スタジオアリス)に出場。竹田選手は「富士フイルム・スタジオアリス」に出場後、両選手ともに再び渡米し、「JMイーグルLA選手権」、そしてメジャー初戦「シェブロン選手権」へと臨む予定です。

アリゾナでの経験は、選手たちにとって苦いものとなった側面もありますが、同時に明確な課題と向き合う機会を与えました。この経験が、シーズンを通して戦い抜く上での重要な糧となることは間違いありません。今後の日本勢の戦いぶりに注目していきましょう。

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